私の世界・知らない世界―「ウクライナとロシアの緊張が高まり、「全面戦争？」の脅威・・！？」

　ネットのＡＦＰの記事から、「ウクライナとロシアの緊張が高まる中、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ（Petro Poroshenko）大統領は27日、両国間での「全面戦争」の脅威を警告・・」という話ですが、ウクライナは旧ソ連時代に核配備（大陸間弾道ミサイル（ICBM）176 基分1240 発など）がされていたところです。

クリミア半島シンフェロポリで、拘束されたウクライナ水兵を法廷に護送するロシア連邦保安局（ＦＳＢ）局員（2018年11月27日撮影）。(c)AFP

ケルチ海峡とアゾフ海の周辺図

1：ケルチ海峡を通過しようとするウクライナのタグボートとロシアの巡視船が接触した海域。2：ロシア側がウクライナ海軍の船2隻を拿捕した海域。

グレーの斜線：ロシアが併合した地域。

赤斜線（左図上部）：親ロシア分離独立派の支配地域

赤点線（右図）：クリミア大橋(c)SÉBASTIEN CASTERAN, PAZ PIZARRO / AFP

拿捕された後、クリミア半島のケルチにある港に係留されたウクライナ軍の船（2018年11月27日撮影）。(c)AFP

　ウクライナの核兵器の廃棄は「1996年6月1日にウクライナからロシアへの戦略核兵器の移送が完了」となっていますが、戦術核（持ち運び出来る小型の核兵器を含む）については不明というかよく分からないのです。

　1999年3月24日にウクライナ最高ラーダが241の賛成票をもって「政府に非核政策の放棄を促す決定を採択」しており、北朝鮮に関わらず、世界的にも「核をもっていれば武力による内政干渉を受けないという発想」が増徴され、限定的な戦術核なら！？　と使用される懸念があります。

『ウクライナ大統領、ロシアとの「全面戦争」の脅威警告

（2018年11月28日 7:24　発信地：キエフ/ウクライナ）

【11月28日 AFP】ウクライナとロシアの緊張が高まる中、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ（Petro Poroshenko）大統領は27日、両国間での「全面戦争」の脅威を警告し、ロシアが国境地帯で軍事的プレゼンスを急速に高めていると述べた。

　大統領は国営テレビのインタビューで、「これがお遊びだとは誰にも思ってもらいたくない。ウクライナはロシアとの全面戦争の脅威にさらされている」と述べた。

　ポロシェンコ氏は情報当局からの報告として、両国国境地帯に展開したロシア軍部隊の数が「劇的に増加」し、戦車の台数も3倍に増えたと説明。ただ、こうした増強が具体的にどの程度の期間で行われたかは明かしていない。

　ロシア軍は25日、ウクライナから併合したクリミア（Crimea）半島の沖合でウクライナ艦船3隻を拿捕（だほ）し、乗組員24人を拘束。これを受けて新たな外交危機が発生した。

　同半島の主要都市シンフェロポリ（Simferopol）の裁判所は27日、拘束された乗組員のうち12人に対する2か月間の公判前勾留を命令。また入院中の乗組員3人も正式に2か月間の勾留に処された。残る乗組員は28日に出廷する。

　ロシアは拿捕について、ウクライナ側が不法にロシア海域に入った上、国境警備隊からの警告を無視したと非難を続けている。今回の動きにより、両国間の緊張が一段と高まるものとみられる。

　ウクライナは乗組員らの解放を要求するとともに、協力関係にある西側諸国に対ロ制裁の強化を要請した。』(c)AFP/Oleksandr SAVOCHENKO