私の世界・知らない世界―「フランスのパリ、セックスワーカー(性労働者)のための祭典が開催・・!?」
ネットのAFPの記事から、「フランスでは初となるセックスワーカー(性労働者)のための祭典が先週末、パリで開催・・」という、愕くことに、いわゆる「売春を生業とする人達のための祭典が開催・・!」という話です。
パリで開催されたフランス初の性労働者のための祭典「スナップ!」の会場で、「フルサービス」をうたったテント内で抱き合うパフォーマーとセックスワーカーの女性(2018年11月3日撮影)。(c)GEOFFROY VAN DER HASSELT / AFP
パリで開催されたフランス初の性労働者のための祭典「スナップ!」の会場で、「フルサービス」をうたったテント内で女性の腕をマッサージするパフォーマー(2018年11月3日撮影)。(c)GEOFFROY VAN DER HASSELT / AFP
パリで開催されたフランス初の性労働者のための祭典「スナップ!」の会場で、「フルサービス」をうたったテント内で女性の腕をマッサージするパフォーマー(2018年11月3日撮影)。(c)GEOFFROY VAN DER HASSELT / AFP
当然ですが、写真のようにパフォーマー(性労働者)は女性に限りません。
パリで開催されたフランス初の性労働者のための祭典「スナップ!」の会場で、「フルサービス」をうたったテントから出てきたパフォーマーとセックスワーカーの女性(2018年11月3日撮影)。(c)GEOFFROY VAN DER HASSELT / AFP
パリで開催されたフランス初の性労働者のための祭典「スナップ!」の会場で、セックスワークに関する法律について座談会を行う人々(2018年11月3日撮影)。(c)GEOFFROY VAN DER HASSELT / AFP
パリで開催されたフランス初の性労働者のための祭典「スナップ!」の会場で講演する女性(2018年11月3日撮影)。(c)GEOFFROY VAN DER HASSELT / AFP
AFPの写真はまだまだある(全部で15枚)のですが、この辺で止めます。
ところで、ウィキには国別に売春が合法・非合法を塗り分けた世界地図が出ています。
知らなかったのですが、グローバル・スタンダードを自認するヨーロッパ先進国はほとんど合法、中南米や北アメリカ諸国もまたほぼ合法(ガイアナ、スリナムなどが非合法、アメリカはネバダ州(アリゾナは間違い。スミマセン)だけが合法、カナダは買春が違法)です。
これで見るとカトリック・プロテスタントを問わずキリスト教圏は合法が多く、イスラム教圏や共産圏? はほぼ非合法です。
私的な考えは非合法が望ましく、特に、オランダの「2000年に16歳以上の売春が完全に合法化」やスイスの「売春合意年齢は16歳」を聞くと、「あんたら、何考えてるねん!」と叫びたくなる思いです。
ただ、日本を例に考えれば分かることですが、非合法といっても売買春が行なわれていない訳ではない現実があり、それが貧困や暴力(虐待)・差別と同居しているのです。
参考)フランス・アメリカの状況(=ウィキペディア)
<フランス>
2016年4月6日フランス国会元老院は買春行為に対して、1,500ユーロの罰金を科す法案を可決し、それまで、売春宿の経営や斡旋、公道での勧誘の禁止といった売春者側への規制、及び18歳に満たない者との売買春などを除いて合法であった売買春は違法となった。
2008年、フランス在住のジャーナリストの鎌田聡江によると、近年女子学生が生活費を稼ぐために売春するケースが増えているとされ、その数は4万人に上るといわれる。彼女達の多くは貧しい家庭の出身であり、社会的な成功を夢見て勉学に励んでいるが、労働法令により労働者の解雇が困難なフランスでは、労務者の数を少なく抑えようとする傾向があり、バイトを探すことが困難となっているため、彼女達が勉学を続けながら収入を得ることは難しい上、パリでの生活費は一般的に高いといわれ、それがインターネットを利用した売春が女子学生の間で流行している原因であるとされる。
<アメリカ>
国家レベルでの全面禁止はされず、州の裁量に任されているが、ネバダ州以外では禁じられている(ネバダ州でも一部の許可地域以外では禁じられている)。とは言うものの、レンタカーを借用して輪姦事件を起こした兵士に対して、「レンタカーを借りる金があれば売春婦を買えば良い」と発言した軍の高官が更迭されたのが国家の姿勢である。サンフランシスコでは、売春取締りにかかる費用が莫大な額に上るため、費用節約の観点から、女性の意思に基づく売春であれば事実上黙認するとの運用が検討されている。
『フランス初、パリでセックスワーカーの祭典
(2018年11月5日 17:13 発信地:パリ/フランス)
【11月5日 AFP】フランスでは初となるセックスワーカー(性労働者)のための祭典が先週末、パリで開催された。セックスワーカーたちの権利向上を掲げるとともに、改正売春法を批判する内容で、写真の展示やドキュメンタリー作品の上映が行われたほか、「フルサービス」をうたったパフォーマンスのテントも登場した。
パリ北部の文化施設ポワン・エフェメール(Point
Ephemere)で開かれたフェスティバル「スナップ!(Snap!)」は、展示やパフォーマンスを通じて性労働者たちの政治的な存在感を高めようという積極果敢なアプローチだ。会場では「売春婦たちとフェミニストたち」「セックスワークは仕事だ」などの表題が目に付いた。
「私たちはアーティストとして、またセックスワーカーとして、自分たちの言葉で論じていこうと試みているのです」。3人の売春婦たちの不安定な生活と、直面する差別に取り組んだドキュメンタリー作品「エンパワー(原題、Empower)」を発表したマリアンヌ・シャルゴワ(Marianne Chargois)さんは、説明した。「専門家を自称する人たちは、いつだって私たちの代わりに法律を制定しては、セックスワーカーの活動から私たちを『救済』したがっている」(シャルゴワさん)
フランスは2016年4月の法改正で、買春した客に最高1500ユーロ(約19万円)の罰金を科す罰則を導入した。再犯なら倍額以上の罰金が科される。
セックスワーカーの労働組合「STRASS」の広報担当者は、「この法律によって性労働者たちは収入が減り、暴力にさらされやすくなった」と批判。法改正のためにセックスワーカーたちが警察署から離れた人目に付かない場所で客と会わざるを得なくなり、暴力の被害に遭いやすくなっていると訴えた。
パリでは8月、ブローニュの森(Bois de Boulogne)でトランスジェンダーのセックスワーカーが殺害される事件が起き、大きなニュースとなっている。』(c)AFP
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