私の世界・知らない世界―「乳がん治療薬のレトロゾールの副作用・・!?」
ネットの“Mail Online”(dailymail.co.uk)の記事から、「NHS:国民保健サービス(=ギリスの国営医療サービス事業)で何十万人もの女性に投与されている乳がん治療薬は脳機能と記憶に影響を与える」:“Breast cancer drug given to hundreds of thousands of women on the
NHS affects brain function and memory”という話です。
主に乳がんの治療に使用されているレトロゾールは、昨年イギリスで755,866回処方されたとNHS Digitalの統計は示していますが、そのレトロゾールがサルの海馬の正常機能を損傷することが分かったのです。
もともと疲労のような副作用は、医師の女性の最大30%が経験しているようですが、ウィキにもその副作用として、血中コレステロール増加や血栓症(心筋梗塞・脳梗塞)、ほてり、頭痛、肝機能障害、疲労感、骨粗鬆症があげられています。
仕方がないことかもしれませんが、友人の川口さんは結核から脊髄カリエスになり、青春時代を長く闘病生活に当てざるを得ない状態でしたが、よくお医者さんの悪口として、「医者なんて。大工より発想が単純なんや、悪い所は取れば良いと思っていて、元に直す気がないのや・・!」と言っていました。
「癌がエストロゲン依存なら、エストロゲンを減らせば良い・・」は似た発想のように思うのです。
エストロゲンは女性にとって女性らしさを造る、なくてはならないものです。
レトロゾール(letrozole)
乳癌の治療で用いられるアロマターゼ阻害薬の一種であり、アロマターゼから作られるエストロゲンの産生を抑えることによってホルモン依存性の腫瘍を抑える効果が期待される。開発名はCGS 20267で、フェマーラという商品名で販売されている。
<作用>
閉経前の女性は主として卵巣においてエストロゲンが作られるが、閉経後は専ら副腎で作られるアンドロゲンをアロマターゼがエストロゲンに変換することで産生される。レトロゾールは、アロマターゼを阻害することで閉経後のエストロゲン依存性の乳癌に対して効果を発揮する。閉経後の早期乳癌女性患者に対する術後補助療法において、エストロゲン拮抗薬であるタモキシフェンとの比較試験を行ったところ、レトロゾールの方が有意に再発を防ぐことがわかっている。
<副作用>
レトロゾールの副作用はエストロゲンの減少によるものが中心となる。
・血中コレステロール増加
・血栓症(心筋梗塞・脳梗塞)
・ほてり
・頭痛
・肝機能障害
・疲労感
・骨粗鬆症
など。
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