私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・「アメリカ、“子ネコの実験が終わると安楽死”を阻止する法案提出・・のネコ!?」
ネットのCNNの12月20日のニュースから、「米農務省が実験用に子猫を育てて寄生虫に感染させ、実験が終わると安楽死させている実態が明らかになり、米民主党の上院議員と共和党の下院議員が連携して19日、これをやめさせるための法案を提出・・」という話です。
猫の実験利用を禁止へ、超党派で法案
問題の実験が行なわれている首都ワシントンに近いメリーランド州ベルツビルにある農務省の農業研究所の場所とソノストリートビューです。
ネコのトキソプラズマ感染はウィキによると、「例えばネコの糞便中のオーシストが付着した物質を食餌としてネズミが食べることで感染し、ネズミの体内に形成されたシストはネコがネズミに噛み付くことで取り込まれる、という具合に生活環が成立していると考えられる」ということで、人間への感染経路としては「飼い猫のトイレ掃除、園芸、砂場遊びなどで手に付いたオーシストが口に入ることが考えられる」そうです。
「トキソプラズマは全人類の30%~50%に感染していると考えられている。成人での抗体陽性率は、アジアでは少なく、アメリカでは約11%、北欧やイギリスで30%以下、ヨーロッパ南部と湿潤アフリカで20〜50%、ヨーロッパ西部では50〜70%に達する。フランスは特に多いことが知られており、抗体陽性率は全体で80%を超え、妊婦に限っても54%と高率である。これは生に近い肉を好む食習慣があることと関係している。ドイツ(約80%)・オランダ(80%超)・ブラジル(67%)も多い国として知られている。日本では、地域差があるが10%前後となっている」ということです。
ヨーロッパ、特にフランスやドイツ・オランダのネコは人のトキソプラズマを気にする必要があります。
トキソプラズマ症(=ウィキペディアより)
トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)による原虫感染症である。世界中で見られる感染症で、世界人口の3分の1が感染していると推測されているが、有病率には地域で大きな差がある。健康な成人の場合には、感染しても無徴候に留まるか、せいぜい数週間のあいだ軽い風邪のような症状が出る程度である。しかし胎児・幼児や臓器移植やエイズの患者など、免疫抑制状態にある場合には重症化して死に至ることもあり、重篤な日和見感染症といえる。重症化した場合には、脳炎や神経系疾患をおこしたり、肺・心臓・肝臓・眼球などに悪影響をおよぼす。予防するためのワクチンはない。
<感染経路>
トキソプラズマは人間を含む幅広い温血動物に寄生するが、終宿主はネコ科の動物である。人間への感染経路としては、シストを含んだ食肉やオーシストを含むネコの糞便に由来する経口感染が主である。オーシストは耐久性があるので、直接糞便に接触しなくても、土壌を経由して野菜や水を汚染する場合がある。その他に妊婦から胎児への経胎盤感染がある。
●トキソプラズマはアピコンプレックス門に属する単細胞生物である。以下の3つの形態をとる。
栄養型:
急増虫体(タキゾイト)と呼ばれており、細胞内に寄生して無性生殖により急激に増殖する。消毒液や胃酸などに対する抵抗性を持たないため、これを摂食しても感染は起きにくい。しかし眼や鼻の粘膜や外傷から感染することがある。
シスト:
脳や筋肉の組織中に厚く丈夫な壁に包まれた球形のシストを作る。シストには数千におよぶ緩増虫体(ブラディゾイト)が含まれており、無性生殖によりゆっくりと増殖している。シストは室温でも数日、4 ℃なら数ヶ月生存しており、-12 ℃までの低温にも耐えるが、熱処理(56 ℃15分)や冷凍処理(-20 ℃24時間)で不活化できる。
オーシスト:
終宿主であるネコ科の動物に感染すると、有性生殖を行ってオーシストが形成される。オーシストは糞便中に排出され、環境中で数日間かけて成熟し、数ヶ月以上生存している。消毒液に対する抵抗性が高いが、シスト同様の処理で不活化できる。
『実験に使った子猫の安楽死やめて、超党派で法案提出 米議会
(2018.12.20 Thu posted at 12:18 JST)
ワシントン(CNN)
米農務省が実験用に子猫を育てて寄生虫に感染させ、実験が終わると安楽死させている実態が明らかになり、米民主党の上院議員と共和党の下院議員が連携して19日、これをやめさせるための法案を提出した。
民主党のジェフ・マークリー議員は農務省の実験について、「年間で最大100匹もの子猫を育て、別の実験に使う寄生虫の卵を採取する目的で寄生虫に感染させた肉を与え、実験後に殺している」と指摘。これをやめさせる目的で、「KITTEN(Kittens in Traumatic Testing Ends Now)」法を上院に提出したことを明らかにした。
この実験を行っている農務省農業研究所は今年5月の時点で、蔓延(まんえん)する寄生虫に対抗するための研究に猫は欠かせないと説明し、「使用する猫の数を減らすために最大限の努力をしている」と強調、100匹という推計は過剰すぎると話していた。
実験の目的はトキソプラズマ症の感染を減らすことにあり、実験に使った猫は、飼い主に深刻な感染の危険が及ぶ恐れがあることから里親探しはしていないという。
動物実験に反対している団体によると、問題の実験は首都ワシントンに近いメリーランド州ベルツビルにある農務省の研究施設で行われている。
下院では共和党のマイク・ビショップ議員が法案を提出し、これまでに共和・民主両党の議員を含む61人が支持を表明した。ビショップ氏は先月行われた選挙で再選を果たせなかった。
マークリー議員は、年明けに召集される議会では上院でも超党派の支持を獲得したい意向。同議員は獣医師から聞いた話として、実験に使った猫は安楽死させなくても、寄生虫の治療を受けさせた上で里親に引き取ってもらうことは可能だと話している。』
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