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2019年6月27日 (木)

私の世界・知らない世界―「ロボットが奪い&作る!雇用・・1?」

 ネットのCNNの記事から、「2030年までに世界の製造業で2000万人の雇用がロボットに奪われる・・」という話ですが、記事の中の文で「報告書によれば、製造業で高いスキルや知識を持つ労働者は、大都市に集中する傾向があり、そうしたスキルは自動化が難しい。このため大都市の方が、自動化への対応がうまくいきやすい。」が何か変、「自動化が難しい⇒自動化への対応がうまくいかない」が普通で意味が分かりません。

 誤訳かも?とCNNの原文を探すと、

The workers who drive knowledge and innovation within the manufacturing industry tend to be concentrated in larger cities, and those skills are harder to automate. That's why urban areas will deal better with the increased automation, according to the report.”

で、私の英語力では同じに思えますが良く考えると、「報告書によれば、製造業で高いスキルや知識を持つ労働者は、大都市に集中する傾向があり、そうした(生産工程の)自動化を進めるには難しい(問題を解決する)スキルが必要となる。このため大都市の方が、自動化への対応がうまくいきやすい。」で意味が通じます。

製造業へのロボット導入が進み、2030年までに2000万人の雇用が失われるという/Andrey Rudakov/Bloomberg/Getty Images

Cnn

 AFPにも同じ記事があり参考に載せますが、「この研究は、自動化とロボットが経済的恩恵をもたらす一方、高い技術を必要としない仕事を過度になくし、社会的・経済的なひずみをさらに悪化させる・・」としていて、何か言い回しが変な文があります。「ほとんどの単純作業を人から奪ってしまう」という意味だと思うのですが? 雇用は、差別問題など微妙なことを含むので言い回しが思わず変になるのかも知れません。

スペイン・バルセロナで開かれたイベントに展示されたロボット(2019225日撮影、資料写真)。(c)GABRIEL BOUYS / AFP

Afp

 私事ですが、ロボット化の先駆けともいえるような仕事を20年近く前からしています。

 パソコンで人の作業工程を監視する“ミス避けシステム”や生産したエンジンの外観検査(=部品が付いているかどうかをチェックする最終検査は人がしていましたが、めったに起きないことなので付け忘れをときどき見落すことがある!)でパソコンとビデオカメラの画像処理で監視するシステム、シーケンサーとパソコンを連携させ、ゴムの品質試験機のキュラストメータや島津の引張り試験機の自動検査システムなどです。

 ただ、働き手の中心は人であって、ロボット化はその補助であって欲しいと願っています。

 これからの廃炉や河川・山・海のゴミなど汚染廃棄物の回収はロボットが無くてはなりません。

『ロボットに奪われる製造業の雇用、2030年までに2000万人

2019.06.26 Wed posted at 11:25 JST

ニューヨーク(CNN Business) 世界の製造業で2030年までに、約2000万人の雇用がロボットに奪われる――。英シンクタンク、オックスフォード・エコノミクスが26日に発表した報告書で、そんな見通しを明らかにした。

予想では、世界の製造業の雇用のうち約8.5%がロボットに取って代わられる見通し。同時に新しい雇用も生み出されるものの、賃金格差が拡大する原因になりかねないと指摘している。

ロボットの使用は増えつつある。現時点では、ロボットが1台導入されるごとに、平均で1.6人の雇用が失われるとオックスフォード・エコノミクスは試算する。

ロボットのコストは人件費を下回るようになり、1台当たりの平均価格は2011~16年にかけて11%下落した。一方で能力は高まり、精密で多様な作業をこなせるようになっている。

ロボットによる自動化は生産性を高め、経済を押し上げる効果がある一方で、「同じ国の低所得地域と高所得地域の間で不均衡をもたらすという悪影響もある」と報告書は指摘する。

報告書によれば、製造業で高いスキルや知識を持つ労働者は、大都市に集中する傾向があり、そうしたスキルは自動化が難しい。このため大都市の方が、自動化への対応がうまくいきやすい。

全体で見れば、自動化によって失われる雇用に匹敵するペースで新しい雇用が生み出され、雇用喪失に関する懸念は相殺される見通しだ。ただし、雇用喪失の影響が大きい低所得地域では、能力のギャップが妨げとなって新しく生まれる雇用の均等な恩恵は受けられず、都市と地方の所得格差や、地域間の所得格差が増大すると予想している。

2030年までにロボットが奪う雇用2000万件、格差さらに悪化 研究

2019626 12:35 発信地:ワシントンD.C./米国)

626 AFP2030年までに世界の製造業で2000万人の雇用がロボットに奪われて社会的不平等が拡大する一方、全体の経済生産は増大する傾向が強まっていく──英国を拠点とする民間調査・コンサルタント会社のオックスフォード・エコノミクス(Oxford Economics)は、26日発表予定の研究成果でこのような将来像を示した。

 この研究は、自動化とロボットが経済的恩恵をもたらす一方、高い技術を必要としない仕事を過度になくし、社会的・経済的なひずみをさらに悪化させるという懸念を浮き彫りにした。

 オックスフォード・エコノミクスは、ロボットの台頭による仕事の置き換えが、世界や各国の国内で均等に広がることはないと指摘する。

 今回の研究によると、「ロボット化」の波は最終的に生産性や経済成長を押し上げ、奪ったのとほぼ同数の新たな雇用を創出する見通しだという。

 最も高い予測では、生産性の向上によって2030年までに、世界経済に5兆ドル(約537兆円)の「ロボット工学の利益」がもたらされるという。

 研究チームは、「反復作業が必要な仕事が最も影響を受け、倉庫作業などが(ロボットに取って代わられる)差し迫ったリスクにさらされていることが分かった」「あまり形式化されていない仕事や、思いやりや創造力、社会的知性を必要とする仕事は今後数十年間、人間によって行われる可能性が高い」と指摘した。

 さらに、「建設や農業だけでなく小売りや医療、接客、運輸などの業界で、ロボットが果たす役割は増大していく」「自動化の社会的影響に備え、これに対応することは、次の10年間を特徴づける課題になるだろう」と述べた。(c)AFP

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