私の世界・知らない世界―「人間は日常生活の中で、プラスチックを1週間当たりクレジットカード1枚分食べている・・!?」
ネットのCNNのニュースから、「人間が日常生活の中で体内に取り込む微小なプラスチック片は1週間当たり5グラム、クレジットカード1枚分に相当・・」という話です。
微小なプラスチック片を週に5グラム、クレジットカード1枚分摂取しているとの研究結果が出た。平均で飲み水から1769粒、貝類から182粒飲み込むという
プラスチックによる海洋汚染が問題になっていますが、以前「プラスチックに満ちた死」というショッキングな記事を書いています。(以下のURL)
http://masaki-knz.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-c261.html
鳥類や魚類だけでなく食物連鎖の頂上にいる人も被害をうける=プラスチックを食べているのは当然のことなのです。
「マイクロプラスチックの元になっているのは洋服の化学繊維や歯磨き粉のマイクロビーズ」と言っていますが、私的な感想では合成ゴムタイヤの磨耗によるナノチップも大きな問題では?と思います。
車は世界中を走り、タイヤの磨耗によるナノチップが引き起こす大気汚染が問題視されていますが、当然それらは海に流れ海洋汚染になります。
<ネットより「タイヤの磨耗によるナノチップ」の参考資料>
・自動車タイヤ中のナノ粒子のリスクに関わるケーススタディ(平成25年6月26日:ナノ物質の管理に関する検討会、リスク評価ワーキンググループ 資料1)より
・・・タイヤ使用による排出物としては、タイヤ走行により、タイヤゴム層の主体であるトレッド部が、自動車走行に伴う路面との摩擦によって磨耗し、タイヤ由来の粉じんを生ずる。タイヤゴム層には前述のように工業ナノ物質が含有されているので、ナノ粒子そのものが飛散しているのかどうかを考慮する必要がある。
・・・
(4)一般大気環境中におけるタイヤ由来粉じんの濃度
世界の主要タイヤメーカーが、米国CHEMRISK 社に委託して、一般大気中のタイヤ由来と考えられる粉じんの濃度を米国・フランス・日本において実測した結果が公表されている。この実測の対象地は、人口密度、交通量、自然環境、水質汚染・大気汚染の程度等を考慮して、結果を比較しやすいように米国メリーランド州チェサピーク湾周辺、フランスセーヌ川流域(パリ市東部)、日本淀川流域となっている。
タイヤ由来と考えられる粉じんの濃度は、次のように求めている。
(ア)石英フィルターで一般大気中の粒子状物質を24 時間捕集して分析対象とする。
(イ)タイヤを熱分解した場合の生成物(ブタジエンモノマー、スチレン、イソプレン、ビニルシクロヘキセン、ジペンテン)の検量線を予め作成して、上記(ア)のサンプル中の各物質の存在量を求める。
(ウ)各生成物のタイヤ中の含有比率及びサンプリングの際の通気量を勘案して、タイヤ由来粉じん全体の一般大気中濃度を算定する。
この実測の結果では、一般大気中のタイヤ由来粉じんの濃度は、次のように報告されている。
(ア)日本淀川流域
・平均値(全27 計測地点) 0.051μg/m3
・最高値(滋賀県/琵琶湖畔) 0.16μg/m3
(イ)日・米・仏
・平均値(全81 計測地点) 0.080μg/m3
・最大値(セーヌ川流域パリ東部トロワ) 0.67μg/m3
『人間が日常生活で飲み込むプラスチック、週にカード1枚分 豪研究
(2019.06.12 Wed posted at 20:20 JST)
(CNN) 人間が日常生活の中で体内に取り込む微小なプラスチック片は1週間当たり5グラム、クレジットカード1枚分に相当するとの研究結果が発表された。
「マイクロプラスチック」と呼ばれる5ミリ以下の小さな粒子は、食べ物や飲み水、大気中に含まれている。オーストラリア・ニューカッスル大学のチームが発表した研究によると、世界各地で1人が1週間に取り込むのは2000粒前後だという。
その元になっているのは洋服の化学繊維や歯磨き粉のマイクロビーズ、風雨にさらされて粉々になったプラスチックごみなどさまざま。川や海に流れ出すと、魚のえさに紛れて食物連鎖に組み込まれる。
研究チームが過去の研究52件を分析した結果、人間が取り込むマイクロプラスチックの中で最も多いのは飲み水が由来で、週に1769粒にも上ることが分かった。ボトル入りの水でも水道水でも同じことだという。
ただし地域差は大きいとされ、昨年の研究では米国とインドの水道水から欧州やインドネシアの2倍に当たるマイクロプラスチックが検出された。
2番目に多いのは貝類で、1人が毎週182粒、0.5グラム相当を飲み込んでいる計算だ。貝が水中のマイクロプラスチックを飲み込み、人間はそれを消化器官も含めて丸ごと食べるからだと考えられる。
チームによると、大気から吸い込む量は通常無視できる程度だが、環境によって大きく違うという。
人体に取り込まれたマイクロプラスチックが健康にどのような影響を及ぼすかは、今のところ詳しく分かっていない。』
マイクロプラスチック(microplastics)
環境中に存在する微小なプラスチック粒子であり、特に海洋環境において極めて大きな問題になっている。一部の海洋研究者は1mmよりも小さい顕微鏡サイズの全てのプラスチック粒子と定義しているが、現場での採取に一般に使用されるニューストンネットのメッシュサイズが333μm (0.333 mm) であることを認識していながら、5 mmよりも小さい粒子と定義している研究者もいる。
海洋生物がマイクロプラスチック自体と、それに付着した有害物質(PCBやDDTなど)を摂取し、生物濃縮によって海鳥や人間の健康にも影響することが懸念されている。科学的な検証・検討は途上であるが、日本を含めた世界の官民で、発生量抑制や回収を目指す取り組みが始まっている。
<発生源と拡散状況>
マイクロプラスチックの発生源と疑われているものは複数存在する。工業用研磨材、(角質除去タイプの)洗顔料、化粧品またはサンドブラスト用研削材[8]などに直接使用するために生産されるマイクロプラスチック、または多種多様な消費者製品を生産するための前段階の原料(ペレットまたはナードルと呼ばれる)として間接的に使用するために生産されるマイクロプラスチック("一次マイクロプラスチック")。マイクロビーズとも呼ばれる(en:Microbead)
特に海洋ゴミなどの大きなプラスチック材料が壊れて段々と細かい断片になる結果、環境中に形成されたマイクロプラスチック(いわゆる"二次マイクロプラスチック")。この崩壊をもたらす原因は、波などの機械的な力と太陽光、特に紫外線 (UVB) が引き起こす光化学的プロセスである。
家庭での衣類の洗濯による布からの合成繊維の脱落。下水道に流れ込む洗濯排水中のマイクロプラスチック粒子と環境中のマイクロプラスチックの組成との比較により、1 mm未満の粒径のマイクロプラスチック汚染の大半が脱落した合成繊維から構成される可能性があることが示唆されている。最近数十年間の世界のプラスチック消費量の増加により、マイクロプラスチックは全世界の海洋に広く分布するようになり、その量は着実に増大している。人口密集地から遠い北極海の海氷中でも確認されている。
牛島ほか(2018)によれば、2016年10~12月に日本の5つの湾と琵琶湖で合計197匹の魚を採取して検査したところ、うち74匹の消化管から140個マイクロプラスチックが検出されたとの報道がされた。
スプートニク日本は2018年03月25日の記事で『サイエンティフィック・リポーツ』の掲載論文について引用し、太平洋を浮流するゴミを約7万9000トンと算出した上で、うち31%がマイクロプラスチックであるとした。また、東日本大震災によって海洋流出した災害ゴミについても言及している。・・・(=ウィキペディア)
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