私の世界・面白い話のネタ―「雌のホッキョクギツネ、ノルウェー・カナダ間を76日で移動・・!?」
ネットのAFPの記事から、「ノルウェーを出発した1匹のホッキョクギツネが、わずか76日で氷床約3500キロを渡ってカナダに到着・・」というもの凄いなあ!と感心する話ですが、ホッキョクギツネをウィキで調べていてホッキョクグマと仲良し?のような写真があったので記事を紹介したくなりました。
ノルウェー北西沖スバルバル諸島で撮影されたホッキョクギツネ(2009年4月26日撮影、資料写真)。(c)GREGORY TERVEL / AFP
ホッキョクグマとホッキョクギツネなどの写真と生息域(ウィキより)
ノルウェー領スバルバル(Svalbard)諸島のスピッツベルゲン(Spitsbergen)島を出発し、カナダ最北部のエルズミア島(Ellesmere Island)に到着ということでマップで示しますが、普通の地図ではグリーンランドを迂回したように思えますが、北極点中心の地図ではほとんど直線的に向かっています。
この時期氷床が一部なくて、泳いだのでは?と心配しましたが6月の状況では氷原を渡ることが出来たようです。
(最初の北極中心の地図はJAMSTEC:海洋研究開発機構の 北極環境変動総合研究センター(IACE)の“北極域の地図”、写真右上の北極の氷の状況は、ADSの極域監視モニターから加工・編集したも)
ADS;北極域データアーカイブシステム(Arctic Data archive System)
ADSには、北極域において実施された観測や研究からもたらされた多種多様なデータが収集されています。分野を横断した研究データの流通、そして研究者の連携促進のため、収集されたデータはデータベース化され、Webサービスを通じ広く公開されています。(ADSのHPにある説明)
『雌のホッキョクギツネ、ノルウェー・カナダ間を76日で移動 調査
(2019年7月4日 23:59 発信地:オスロ/ノルウェー)
【7月4日 AFP】ノルウェーを出発した1匹のホッキョクギツネが、わずか76日で氷床約3500キロを渡ってカナダに到着するという、これまでに例を見ない偉業を成し遂げていたことが、ノルウェー北極研究所(Norwegian Polar Institute)の調査で判明した。
この大旅行はホッキョクギツネのスタミナを証明するだけでなく、北極で暮らす野生動物が移動するために氷床が果たす重要な役割、そして地球温暖化が生態系のバランスに及ぼす脅威を浮き彫りにした格好となった。
このホッキョクギツネによる移動の記録調査に関わった研究者の一人は、「氷が少なくなることは、こういった移動をする機会の減少を意味する」と警鐘を鳴らした。
調査では2017年7月、ホッキョクギツネに衛星を用いた追跡装置を装着。このキツネは2018年3月26日、北極点(North Pole)から約1000キロ離れたノルウェー領スバルバル(Svalbard)諸島のスピッツベルゲン(Spitsbergen)島を出発した。
すると、出発からわずか76日後の6月10日、キツネはカナダ最北部のエルズミア島(Ellesmere Island)に到着し、3506キロの旅を終えた。
今月3日にAFPの取材に応じた先の研究者は、「この種は過去に観察された時よりも一層忍耐強く、速くなっている」と指摘。研究対象だったキツネは「1歳未満の雌で、それゆえに比較的経験が浅く、文字通り世界を発見しに外へ飛び出し、 初めての挑戦で北極横断の旅を生き抜いた」と語った。
同研究所は、「ホッキョクギツネが北極の異なる大陸・生態系の間を横断する様子が詳しく観察されたのはこれが初めてであり、ホッキョクギツネがこれほどの短期間で移動した距離は、過去に記録されたものの中では最長クラス」とコメントしている。
ただ、このキツネがカナダへと旅立つことにした理由は明らかになっていない。』(c)AFP
ホッキョクギツネ(Vulpes lagopus)
哺乳綱ネコ目イヌ科に分類される北極地域原産の小型のキツネの1種。ツンドラの3つのバイオーム(生物群系)すべてに見られる。・・・
<形態>
体長46–68cm、尾長26–42cm。寒さに圧倒的に強く、-70℃の世界でも少し寒がる程度である。極寒地で生息できるための仕組みとして、毛が深くて濃い(アカギツネの体毛は5割が下毛なのに対し、ホッキョクギツネは体毛の7割が下毛である。)ことや、足を凍結から守るための対向流熱交換系があること、体脂肪の十分な貯蔵が挙げられる。一般的に丸い体型をしていることや、マズル(鼻口部)や脚が短いこと、耳が小さくて分厚いことからわかるように、表面積と体積の比が低い。寒さに晒される表面積を小さくすることで、体温が逃げるのを防ぐ。
<食性>
主にホッキョクグマの食べ残し、自分でとった魚やレミング(タビネズミ、中でも割合が大きい)、ホッキョクウサギ、ライチョウ、ワモンアザラシの幼獣を食べる。他に爬虫両棲類や卵、アザラシ、セイウチ、クジラ、トナカイなどの死骸を食べることさえあり、概して見つけたものはなんでも食べる。一群れで毎日レミングを数十匹食べることがある。5月〜6月の間は雪の中の洞穴に閉じこめられていて比較的不自由な状態でいるワモンアザラシの幼獣を捕食する。ホッキョクギツネはときに流氷群をたどり、氷原が途切れているとそこを泳いで小さな島に渡る。そしてホッキョクグマののこしたアザラシの残骸や魚を食べている。彼らは嗅覚が鋭く死肉が2.5mの雪の中に埋もれていても見つけ出してしまう。またよくホッキョクグマの後について行動するのが見られる。獲物のおすそ分けに与かろうとしているようだ。・・・(=ウィキペディア)
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