騙されてはいけない1563―今起こっている福島原発事故・「住民の被ばく量、精査不足はあるが不正行為には当たらない、東京大学の調査委員会・・!?」
見過ごしていて遅いんですが、ネットの“NHK NEWS WEB”の7月19日の記事から、「原発事故に伴う福島県伊達市の住民の被ばく量について東京大学などがまとめた論文に、ねつ造の疑いなどがあると福島県の住民が申し立てていた問題で、東京大学の調査委員会は、精査不足はあるが不正行為には当たらないとする調査結果を公表・・」という話です。
“住民の被ばく量”について、天下の東京大学の教授が「一部の計算を失念していることが確認されるなど、精査不足があり軽率なもの・・」は、私的には重要な間違ってはならない問題で、「一部の計算を忘れた!」は不正行為より?研究者としての罪は重い!と感じます。まして「データの解析方法や掲載されたグラフについて意図的な改ざんやねつ造が行われている可能性・・」というのは言葉がありません。
『原発事故 被ばく量ねつ造疑い指摘の論文「不正はない」調査委
(2019年7月19日 18時54分福島第一)
原発事故に伴う福島県伊達市の住民の被ばく量について東京大学などがまとめた論文に、ねつ造の疑いなどがあると福島県の住民が申し立てていた問題で、東京大学の調査委員会は、精査不足はあるが不正行為には当たらないとする調査結果を公表しました。
東京大学の早野龍五名誉教授らは、東京電力福島第一原発の事故に伴う福島県伊達市の住民の被ばく量を推定した論文を3年前とおととし発表しましたが、被ばく量を過小評価するねつ造が疑われるほか、住民のデータのおよそ半数が、同意を得ないまま使われ、研究倫理違反があるとして、福島県伊達市の住民が東京大学に調査を求めていました。
東京大学は調査結果を公表し、一部の計算を失念していることが確認されるなど、精査不足があり軽率なものであったが故意とは認められず、不正行為に当たらないとしています。
一方、研究倫理に違反しているとした指摘については、委員会の調査の範囲外で判断しないとしています。
早野名誉教授は「不正行為でないと認められ、安心した。ただ、重大な誤りをしたことは事実で、住民の方々に申し訳ないと思っている。伊達市から再びデータの提供を受けることができれば解析をやり直して論文を訂正したい」と話しています。
「意図的な改ざんの可能性高い」不正申し立て支援の専門家
研究不正の申し立てを行った伊達市の市民団体を支援する高エネルギー加速器研究機構の黒川眞一名誉教授は「データの解析方法や掲載されたグラフについて意図的な改ざんやねつ造が行われている可能性が高い。研究者として許されるものではなく強い憤りを感じる」と今回の調査結果を批判しました。』
話は別に:東電のHPにあるニュースリリースの参考資料、7月17日『「各建屋滞留水移送ライン近傍線量率データ」の単位誤りについて』からですが、データの表示単位をm(ミリ)とμ(マイクロ)、1000倍も間違っていて気が付かなかった!(⇒表最高値の3号T/B入口の滞留水移送ライン近傍線量率の6/5の値7.37E**2=737mSv/hというのはとんでもない、今の原子炉内でもなかなか出ない数値です)というお粗末な話ですが、・・とすると、「まだ、他にもいろいろある!?」ということです。
もう1つ、18日の「福島第一原子力発電所 3号機燃料取扱設備燃料取扱機からの作動流体の漏えいについて」と22日の「福島第一原子力発電所 3号機燃料取扱用クレーンからの作動流体の漏えいについて」ですが、同じ3号機燃料取扱設備燃料取扱機(=クレーン)で、続けて「作動流体(⽔グリコール)の漏えい」という不具合がありましたが、最初のものは“漏れ”というよりも作動流体移送配管の破損事故です。
“NHK NEWS WEB”にも記事が載っていたので載せておきます。
『福島第一原発3号機 がれき撤去中のクレーンでも液体漏れ
(2019年7月22日 18時27分福島第一)
東京電力・福島第一原発3号機の使用済み燃料プールでクレーンを使ってがれき撤去を行っていたところ、21日、クレーンを動かすための液体が漏れているのが見つかりました。同様のトラブルは先週も3号機で起きていて、東京電力は修理を急ぎ、ことし9月からの核燃料の取り出し再開に影響が出ないようしたいとしています。
東京電力によりますと、21日未明、福島第一原発の3号機で、クレーンを使ってがれき撤去の作業を行っていたところ、作業員がクレーンを動かすために必要な水と油が混じった液体が漏れているのを見つけました。漏れたのは少量と見られるということです。
3号機では、先週、今月17日にも燃料取扱機と呼ばれる燃料を取り出す時に使われる別の装置でも、同様の液体の漏れが起きています。
東京電力は、24日から始まる定期点検の期間中に原因究明と修理を急ぎ、ことし9月から計画しているプールからの核燃料の取り出し再開には影響が出ないようにしたいとしています。』
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