私の世界・知らない世界―「シベリア(Siberia)の広範な地域では、大規模森林火災が定期的に発生・・!?」
ネットのAFPの記事から、「ロシア・シベリア(Siberia)の広範な地域では、大規模森林火災が定期的に発生しているが、今年の火災は異例の規模となっており、環境への長期的影響が懸念・・」という話です。
シベリアで発生している火災の被害状況を示した図解(c)AFP
NASAのウエブサイトのEARTHDATA:“Earth Observation Data”に“Fire Information for Resource Management System (FIRMS)”:「資源管理システム(FIRMS)の火災情報」というものがあり(多分AFPもそれを利用していると思われる)、世界中のその日(24時間)に起こった火災が図示されています。
以下は、問題のシベリアで発生(7/30-7/31)している火災を! というか、ヨーロッパも、その他世界中で大変なことになっています。
日本や中国も例外ではありませんが、都市部の人工的な火災が主と考えられるので、一応管理?された火災がほとんどと思われます。
アフリカやブラジルはそれとは異なり、問題は大きく特に南米は焼畑的な部分も多いと思います。
こんなに火災が多いと、地球の酸素が無くならないか心配で(何か? 息苦しくて・・これは、今の蒸し暑さ【京は特に酷おます!】の所為です)、一応地球の酸素量を概算してみることにします。
気圧は面積1cm2当たり約1kgfですから1m2で約1t、地球の表面積は510,100,000km²⇒5,1010,0000×1000m×1000mトン⇒510,1000,0000,0000で約510兆トンの質量となり、酸素は約23.2%(=質量比で体積比は約21%)ですからその量は約118兆トンとなります。
比較の意味ですが、世界で消費される1kgの木材を燃やすのには約1m3⇒1.4kgの酸素が必要?(=いろいろ調べましたがかなり適当です)なようです。
世界全体の木材生産量が約35億トン、約53%が薪などの燃焼用で35億×0.53×1.4⇒26億tが酸素消費量となり、先の118兆トンと比にすると2500000000/118000000000000⇒25/1180000⇒0.00002⇒0.02%となります。
植物が光合成で二酸化炭素から酸素を還元してくれるので大丈夫とは思うのですが? 特に、焼けた跡地には新しい植物が再生します。
『シベリア森林火災、すすと灰が北極圏の氷と永久凍土の融解を加速
(2019年7月31日 15:01 発信地:モスクワ/ロシア)
【7月31日 AFP】ロシア・シベリア(Siberia)の広範な地域では、大規模森林火災が定期的に発生しているが、今年の火災は異例の規模となっており、環境への長期的影響が懸念されている。
森林火災による延焼面積は数百万ヘクタールに及び、周辺の都市全体が黒煙と有害煙霧に覆われる中、環境問題専門家らはこの災害が北極圏の氷融解を加速させる恐れがあると警告している。
当局によると、29日の時点での延焼面積は320万ヘクタール以上に及んでおり、主にシベリアのサハ(Sakha)共和国、クラスノヤルスク(Krasnoyarsk)、イルクーツク(Irkutsk)など広大な地域が炎に包まれているという。
ロシア連邦森林局は、気温が30度を超える中で発生したドライサンダーストーム(雷だけで雨が降らない嵐)が引き金となり火災が発生し、強風にあおられて拡大したと説明している。
鼻を突く臭いがする煙の影響は、小規模集落だけでなく西シベリア(Western Siberia)とアルタイ(Altai)地方の主要都市だけではなく、チェリャビンスク(Chelyabinsk)、エカテリンブルク(Yekaterinburg)などの都市があるウラル(Urals)地方にも及んでいる。また、この影響で航空機の運航にも乱れが生じた。
煙が北極圏にまで達している様子を捉えた米航空宇宙局(NASA)の衛星写真をインターネットに投稿した科学者もいる。
■環境への影響
シベリアの森林火災は地域住民の健康に影響を与えるだけではなく、地球温暖化を加速させる可能性もあると、専門家は警鐘を鳴らす。
国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)ロシア支部は「森林火災は国全体に影響を及ぼす生態学的災害と化している」と述べている。
グリーンピースによると、1200万ヘクタール近くが焼失した今年の森林火災で、膨大な量の二酸化炭素(CO2)が排出され、森林が持つ将来のCO2吸収能力が低下したという。
世界気象機関(WMO)はAFPの取材に「氷や雪の上にすすが落ちると黒くなり、表面の反射率が低下し、より多くの熱を閉じ込めるという問題も生じる」と説明した。
グリーンピースロシア支部の専門家、グリゴリー・ククシン(Grigory Kuksin)氏は、森林火災のすすと灰が北極圏の氷と永久凍土の融解を加速し、地球温暖化を促進するガスを放出させると指摘する。
ククシン氏は気候への影響は「極めて深刻だ」で、「大都市の排出量に匹敵する」と述べた。「森林火災が気候に与える影響が増えるほど、危険な火災が新たに発生する条件も増える」
■消火活動費用不足で事態悪化
森林火災を食い止める十分な資金をロシアが持っていないという事実が事態をさらに複雑にしている。
森林火災の大半は人里離れた土地や人が近付けない地域で発生しており、当局は推定される損害額が消火活動費用を上回る場合に限り鎮火を決断していると、専門家らは指摘している。
推定損害額が消火活動費用を下回る場合の当局の役割は、森林火災の監視に限定されるという。』(c)AFP/Maria PANINA
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