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2020年3月31日 (火)

私の世界・知らない世界―「新型コロナで自宅療養する場合に気をつけるべきこと・・!?」

 ネットのナショナルジオグラフィック・ニュースから、「もしや新型コロナになったかも? と、自宅療養する場合に気をつけるべきことは・・」という話で、「熱が出たらどうすればいい?」と「降圧剤やを飲んでいるけれど、大丈夫?」、「病院に行くべきタイミングは?」についての専門医の回答です。

 私も痛み止めのロキソニン(非ステロイド系消炎鎮痛薬)を飲むことがあるので気になっていましたが大丈夫のようです。

 以下の図は読売新聞が毎朝公表の世界各国の感染状況(29日)を参考に現況死亡率を算定、高齢者率(65歳以上人口比)との関係を見たものです。

 いろいろな国を「大変だ!」と言いたいことはあるのですが図・表だけにしておきます。

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『もしや新型コロナ? 疑われる自宅療養時に気をつけるべきことは

(安全な解熱剤は? 降圧剤は飲んでいい? など留意点を一線の医師に詳しく聞いた)(2020.03.28

 最近、新型コロナウイルス感染症に関する新たな知見が矢継ぎ早に発表されていて、どの鎮痛剤を飲むべきか、自宅で患者を看病する際にはどうすればよいかなどの基本的な点についてさえ混乱が広がっている。

 ナショナル ジオグラフィックは今回、米国とカナダの第一線で活躍する医師と研究者に、自宅療養の留意点や病院にかかるタイミングなどについて話を聞いた。

熱が出たらどうすればいい?

 幸い、新型コロナウイルス感染者の約80%は軽症から中等症で、入院する必要はない。医師はこうした患者には自宅での自主隔離を推奨している。水分と栄養をしっかりと取り、できる範囲で症状に対処すればよい。

 新型コロナ感染症を含め、病気による発熱があったら、まずはアセトアミノフェン(パラセタモール)の服用が推奨されると、カナダ、モントリオールのサント=ジュスティン大学病院センターに務める小児感染症専門医ジュリー・オトミツギン氏は説明する。それでも熱が続くようなら、イブプロフェンに切り替えることを考える。

 アセトアミノフェンを先に試すのは、イブプロフェンをはじめとするNSAID(非ステロイド系消炎鎮痛薬)には一般的に、腎障害、胃潰瘍、消化管出血などさまざまな副作用があるからだ。

 なお、これはイブプロフェンなどのNSAIDが新型コロナ感染症を悪化させるという意味ではない。314日にフランスの保健相が「イブプロフェンは新型コロナ感染症を悪化させる恐れがある」とツイッターに投稿して噂が広まったが、そのような事実を示す証拠はない。

NSAIDが新型を含めコロナウイルスによる感染症を悪化させたという事例は聞いたことがありません」と米アイオワ大学医学部の小児科医でコロナウイルスを専門とする免疫学者のスタンリー・パールマン氏は話す。

 なお、アセトアミノフェンにも副作用はあるため、肝障害やこの薬に対するアレルギーがない人しか服用してはならない。1日総量の上限は3000mgとされていて(編注:日本では4000mg)、それ以上になると肝障害などの悪影響が出る恐れがある。

 「米国ではアセトアミノフェンの過剰摂取が、急性肝不全の最も一般的な原因になっています」と米コネチカット大学薬学部の毒性学者ホセ・マナウトウ氏は言う。

 アセトアミノフェンを服用するときには、併用する薬にも注意する必要がある。インフルエンザの諸症状を緩和する薬や睡眠導入剤には、アセトアミノフェンが含まれていることが多いからだ。アルコールも飲んではいけない。アルコールもアセトアミノフェンも、肝臓で作られるグルタチオンという物質により体内で無毒化されるが、過剰に摂取すると無毒化が追いつかず、毒が蓄積してしまうのだ。

降圧剤を飲んでいるけれど、大丈夫?

 高血圧の治療に広く用いられている降圧剤のアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬も、新型コロナウイルス感染症との関係で槍玉に上がっている。新型コロナウイルス感染症を発症した患者はACE阻害薬の服用をやめるべきだと示唆する報告が、いくつか上がっているからだ。

 医学系の学術誌「British Medical Journal」「Nature Reviews Cardiology」「The Lancet Respiratory Medicine」にそれぞれ掲載された速報でも、研究者たちはACE阻害薬がコロナウイルスの肺への感染を助けているのかという問題について議論している。

 ACE阻害薬が問題視されるようになったのは、SARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスや新型コロナウイルスが、アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)というタンパク質に結合して細胞内に侵入するからだ。ACE2は心臓と肺の細胞表面に広く分布し、血圧を上げるホルモンを調節している。

 ACE阻害薬の服用は、細胞によるACE2の産生を促進する可能性がある。2005年の研究では、マウスで実際にそのような増加が確認された。また、2015年のヒトでの研究でも、ACE阻害薬に似た薬を服用している患者で、尿のACE2濃度が高くなることが明らかになっている。

 しかし、米国心臓協会やヨーロッパ心臓病学会高血圧評議会、および320日付けで学術誌「European Heart Journal」に発表された総説によると、現時点では、ACE阻害薬が新型コロナ感染症に悪影響を及ぼしている証拠はないという。多くの医師は、服用を中止するよう医師から指示されない限り、処方された薬を飲み続けることが重要だと助言している。

 「もっと情報が集まるまでは、勝手に薬を飲み始めたりやめたりするべきではありません」とルートケマイヤー氏は警告する。

 高血圧や心疾患のある人は重症化のリスクが高いようだが、これは基礎疾患それ自体の影響が大きいのかもしれない。さらに言えば、ACE阻害薬には抗炎症作用があるかもしれず、新型コロナ感染者の肺を保護してくれる可能性さえある。

 「高血圧患者のうち、ACE阻害薬を服用している人としていない人の間にどのような差が生じるかを比較する研究ができれば鍵になります」とパールマン氏は言う。「ただ、そうした研究は困難ですし、倫理的に正当化することは非常に難しいでしょう」

病院に行くべきタイミングは?

 「呼吸が苦しくなるなどの緊急を要する症状が現れた人は、ためらわずに医療機関を受診してください」と米ニューヨーク大学ランゴン医療センターに務めるアレルギーと感染症の専門医プルビ・パリーク氏は話す(編注:息苦しさ(呼吸困難)があって新型コロナに感染した疑いがある場合、日本ではまず「帰国者・接触者相談センター」への問い合わせを推奨)。

 全米で検査キットが不足しているため、軽症患者は新型コロナウイルスに感染していると仮定して、自主隔離を推奨される。全米に約92万床しかない稼働病床が軽症患者で埋まってしまうのを防ぐためだ。

呼吸困難などがある重症患者については、血中酸素濃度、血圧、肺に溜まった水の量を管理し、容体の安定を図る。つらい発熱は細胞を損傷する恐れもあるので、熱を下げる治療も行う。

 さらに重症化した場合、1週間以上にわたり人工呼吸器を装着させて、肺に空気を送り込むことになる。医療従事者が人工呼吸器の不足を心配しているのはそのためだ。米集中治療医学会によると、全米の病院には約20万台の人工呼吸器があるが、中には古くて新型コロナウイルス感染症の治療には使えないものもあるという。その一方で、90万人以上の米国人が新型コロナ感染で人工呼吸器を必要とすることになるという見積もりもある。

 最悪の場合、患者は急性呼吸促迫症候群(ARDS)と呼ばれる状態になる。これは多くの重症感染症で起こる肺の深刻な損傷だ。治療法は確立しており、肺の換気能力を改善させるため患者をうつ伏せに寝かし、水分を与えすぎないようにする。さらに、肺胞への負荷を小さくするため、人工呼吸器で一度に送り込む空気の量を減らす。

 医療従事者は、病室内に呼吸器飛沫が飛び散るような酸素供給装置はなるべく使用しないようにしている。薬液を霧状にして吸い込めるようにするネブライザー(吸入器)が新型コロナウイルスを空中に漂わせる恐れがあるとして、慎重な使用を心がけている病院もある。

 「クロロキンとアジスロマイシンの効果は?」以下は、現在のところ効果のあるものなどないので略します。

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