私の世界・知らない世界―「手に乗る大きさのゾウの仲間、約50年ぶりにアフリカ東部で見つかる・・!?」
ネットのNewsweek(newsweekjapan)の記事から、『滅多に見つからない、珍しい「ソマリハネジネズミ」がアフリカ北東部ジブチで確認された・・』という話ですが、分類学上はゾウの仲間に入るそうで、ウィキでは単にハネジネズミ(跳地鼠)として紹介されています。
長く伸びた鼻を用いて主に昆虫を食べる...... Steven Heritage, Duke University Lemur Center- YouTube
アフリカ獣上目という分類群に位置づけられ、同じ仲間としては、ハイラックス、カイギュウ、テンレック、キンモグラ、ツチブタ、そしてゾウが挙げられるのだそうです。
・・で、その一部ですが、まずハイラックスです。
ハイラックス:哺乳綱イワダヌキ目(イワダヌキもく、Hyracoidea)に分類される構成種の総称。ハイラックス科のみが現生する。
ジュゴン(海牛)も仲間です。
ジュゴン目もしくは海牛目:は、海生哺乳動物の分類名。ジュゴンとマナティーの仲間が含まれる。現生種では2科4種のみの小さなグループである。
テンレックです。
テンレック(Tenrec ecaudatus):哺乳綱アフリカトガリネズミ目テンレック科テンレック属、もしくはその1種。本種のみでテンレック属を形成する。テンレック属はテンレック科の模式属。
ツチブタです。
ツチブタ(土豚、Orycteropus afer):ツチブタ目(管歯目)ツチブタ科ツチブタ属に分類される哺乳類。ツチブタ目・ツチブタ科・ツチブタ属それぞれの唯一の現生種である。
そしてゾウですが、みな優しい目をしています。
『手に乗る大きさのゾウの仲間、約50年ぶりにアフリカ東部で見つかる
(2020年8月21日(金)16時30分)
<1973年以降、生息が確認されておらず、保存標本39体のみが世界の博物館で収蔵されていた「ソマリハネジネズミ」がアフリカ北東部ジブチで確認された...... >
分類学上、ゾウやツチブタ、マナティーと同様に、アフリカ獣上目に属する「ハネジネズミ(跳地鼠)」は、ネズミほどの大きさで、長く伸びた鼻を用いて主に昆虫を食べる。
アフリカ大陸東部「アフリカの角」を生息地とするハネジネズミの一種「ソマリハネジネズミ」は、1973年以降、生息が確認されておらず、保存標本39体のみが世界の博物館で収蔵されている。
米野生生物保護団体「グローバル・ワイルドライフ・コンサベーション(GWC)」では、ソマリハネジネズミを「最重要探索対象消失種」のひとつに指定してきた。
約50年ぶりにアフリカ北東部ジブチで確認
しかしこのほど、約50年ぶりに、ソマリハネジネズミがアフリカ北東部ジブチで確認された。一連の研究成果は、2020年8月18日、オープンアクセスジャーナル「ピアジェイ」で公開されている。
米デューク大学キツネザルセンターのスティーブン・ヘリテージ研究員らの共同研究チームは、ジブチでの地域住民への聞き取り調査などから、ソマリハネジネズミが現在もジブチに生息しているのではないかと考え、2019年2月1日から15日間にわたって、現地調査を実施した。
ジブチの12のエリアで計1259個のワナをしかけ、無糖ピーナツバターとオートミール、酵母エキスを混ぜた餌でおびき寄せたところ、アフリカトゲネズミ263匹、スナネズミ17匹とともに、8匹のソマリハネジネズミを捕捉した。このほか、3匹がジブチ南部アサモと南東部アルタで見つかり、中部のフォレ・ドゥ・ダイ国立公園では1匹の撮影に成功している。
ソマリアやエチオピアにも生息する?
現地調査で確認された計12匹のソマリハネジネズミはいずれも岩場や乾燥帯で生息していた。これらの地域は、開発や農業といった人間活動に適さず、その脅威にさらされづらかったとみられる。研究チームでは、ソマリハネジネズミの生息地が、ジブチだけでなく、隣国のソマリアやエチオピアにわたって広範囲に及ぶのではないかと考察している。
ソマリハネジネズミは、現在、国際自然保護連合(IUCN)の「IUCN絶滅危惧種レッドリスト」で、「その保全状況を適切に査定するためのデータが充分でない」とする「データ不足」に分類されているが、研究チームは、今回の研究成果をふまえて評価を見直し、「低危険種」(絶滅のおそれがなく、近い将来絶滅に瀕する見込みが低い種)に分類するべきだと説いている。』
<ハネジネズミ(跳地鼠)>
ハネジネズミ目ハネジネズミ科に属する哺乳類の総称。
ハネジネズミ科は、以前は食虫目(のちに食虫目がモグラ目と呼ばれるようになる以前)に分類されていたが、最近の分類では、独立した目とされることが多い。現生は1目1科。目名は、学名の直訳は長脚目(長脚類)だが、ハネジネズミ目とも呼ばれる。
長く伸びた鼻と大きな目、跳躍に適した長い後肢をもつ、ネズミに似た昆虫食の動物である。英語ではその長い鼻から Elephant-shrew (ゾウ-トガリネズミ)と呼ばれる。また、一部の学者は系統が遠い事が判明したトガリネズミとの混同を避け、センギ (sengi) と呼んでいる。
体長と比べて長い足をもち、いずれも四足歩行をする。鼻の長さは種によってさまざまで、食物を探すためにいろいろな方向に曲げることができる。通常は昆虫など小さな虫を食料としており、甲虫、クモ、ミミズ、アリ、シロアリなどを地面に落ちた葉の中から探して捕食する。木の果実や緑の木の葉を食料とすることもある。テングハネジネズミ種は、バンディクートのように地面に穴を掘る・・。
・生息地域
南アフリカの幅広い地域に生息しており、ナミブ砂漠の巨石が地面にむき出しになっている地域から、南アフリカの森林地帯まで、どのような環境でも見ることができる。キタアフリカハネジネズミの1種のみが、アフリカ北西部の乾燥地帯や山岳部に生息している。
ほとんどは昼行性だが、活発に活動するため観察するのは難しく、通常見ることはほとんどない。注意深く、擬態が巧みで、素早く移動することで危険を避ける。いくつかの種は茂みの中に一連の道を造り、一生をその道の中だけで過ごすものもある。また、何かあったときには、この通路を逃げ道として使用する。
・分類の歴史
このグループの起源については、ほとんどはっきりとした情報がなく、系統関係がはっきりしなかったために、ハネジネズミ類はさまざまに分類されてきた。食虫目(のちのモグラ目)のハリネズミ科に分類されたり、トガリネズミの一種と考えられたり、ウサギ目として分類されていたこともあった。比較的最近まで、モグラ目に分類されていた。雌の個体が妊娠しないと出血による月経が起こること、モグラ目の他の動物に比べて視覚がやや発達していることで、その中でも霊長目(のちのサル目)につながる動物ではないかと思われたこともあった。
しかし、最近になって、ハネジネズミはひとつの目(もく)として認識されるようになり、さらに分子系統学的な研究から、アフリカ獣上目という分類群に位置づけられるようになった。同じアフリカ獣類の仲間としては、ハイラックス、カイギュウ、テンレック、キンモグラ、ツチブタ、そしてゾウが挙げられる。
ハネジネズミ目の最も古い化石は5,000万年ほど昔、始新世の初めごろのものが知られている。漸進世には化石記録がないが、中新世になってやや繁栄し、6つの亜科に分かれ、小型化しつつ、トガリネズミのように昆虫食と幅広い草食の動物となった。更新世に入り、2科が絶滅している。絶滅した属としては、ミロミガーレ (Mylomygale) などが挙げられる。・・・(=ウィキペディア
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