騙されてはいけない1639―今起こっている福島原発事故・「ALPS処理水海洋放出開始前の飼育試験・・!?」
東電のHPにあるニュースリリースの参考資料2022年9月13日「福島第一原子力発電所 海洋生物の飼育試験の進捗状況(飼育試験準備の開始)」からです。
“海洋生物の飼育試験”とは『「海水」と「海水で希釈したALPS処理水」の双方の環境下で海洋生物の飼育試験を実施』というもの、「生育状況を比較するとともに、生体中のトリチウム濃度等を分析・評価します」としています。
東電は「ALPS処理水海洋放出=トリチウム汚染水を海水で薄めて海へ放出」の影響評価、いわゆる“対照実験”のつもりなのでしょう。
・対照実験
ある因子(物質,刺激,温度,食物など)の作用を調べてみる実験の際,研究しようとする因子以外はすべてこの実験と同じ条件にした実験を並行して行い,両実験の結果を比較することが必要である。この後者の実験を対照実験という。対照実験を行わないと,実験で得られた結果がほんとうにその因子の作用によるものかどうか確信が得られない。とくに生物についての実験の場合には,研究対象が複雑であるため,生物の遺伝的系統,育てた条件,実験時の条件などすべてのことについて厳密に同じ条件にした対照実験がなければ,実験はほとんど無意味に等しい。(=ネットの世界大百科事典より)
放射能の影響評価、生物の生態系への影響は食物連鎖に関連、生態濃縮の状況はこの実験のような短期的で単純なものではありません。
また、海洋とプールだけでも環境が異なり、前実験のように直ぐに原因不明(=個体数・種別が異なると、餌の与え方を同じにするのは不可能など・・)で死んでしまう可能性があります。
「短期的に、個体の生存数や濃度変化を見る・・」は失敗する可能性があります。
放射能と無関係に、トリチウム希釈水側の魚が突然に多量死する可能性があるのです。
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