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2023年9月

2023年9月23日 (土)

私の世界・知らない世界―『実際にウクライナ軍はどこまで進んだのか・・!?』

 ネットのBBCのニュースから『実際にウクライナ軍がどこまで進んだのか・・』という話です。

 私的感想はウクライナが言うほど反転攻勢が成功しているとは思えません。

 ロシアの侵攻が言われたとき、「防衛線の塹壕を訪れ、兵士を激励」のゼレンスキーを報道写真で見ました。ロシアが攻め込もうとしたとき、ウクライナも同様の強固な防衛線を引けたはずなのです。

 侵攻が始まると余りにも簡単に前線が破られ、「何か?八百長みたい・・」と思ったのを思い出します。

『ウクライナ軍、ロシア軍の「竜の歯」を突破したのか?

2023918日:フランク・ガードナー、BBCヴェリファイ(検証チーム))

・ウクライナ軍の将官たちは9月に入り、ロシア軍の「第1防衛線」を突破したと主張している。BBCヴェリファイ(検証チーム)は、実際にウクライナ軍の部隊がどこまで進んだのか、そして前線沿いで今後どういう展開があり得るのかを探った。

ウクライナは今年6月初め、ロシア軍が制圧した自国領土からロシア軍を追い返そうと、大々的な反転攻勢を開始した。全長約970キロに至る前線の3か所を、攻撃の重点とした。

南東部ザポリッジャ周辺の地域が、戦略的に最も重要だ。

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アゾフ海へ向けて部隊を進めた上で、もし戦線突破に成功すれば、ロシア領ロストフ・ナ・ドヌの街とクリミア半島を結ぶロシアの補給線を断つことができる。

ただし、ザポリッジャ州の集落、ロボティネとヴェルボヴェの周辺を除けば、この地域での戦いであまり成果は出ていない。

もしロシア領とクリミアを結ぶ補給線の分断にウクライナが成功すれば、ロシアは2014年に併合したクリミアでの大規模な駐留を維持することが、ほとんどできなくなる。

ウクライナにとってかなりの難関は残るが、南部戦線では、ウクライナの部隊がロシアの防衛用障害物「竜の歯」などを突破した様子が、複数の個所で確認されている。

私たちはヴェルボヴェ村に近い前線沿いで撮影され、ソーシャルメディアに投稿された動画のうち9本が、本物だと確認した。

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このうち動画4本は、ヴェルボヴェの北でウクライナ軍がロシアの防衛線を突破する様子を映している。

ただしこれはウクライナが前線を突破したと示すもので、その一帯を掌握したと示すわけではない。

今のところ、ロシアの防衛線を越えているのはウクライナの歩兵隊のみ。その突破口からウクライナの装甲車列が次々とロシアの陣地に入り、そのまま国土を奪還し掌握したという様子は、まだ目にしていない。

・ウクライナの速い前進を妨げているのは?

ロシア側はもうずっと前から、ウクライナのこの反転攻勢を予測していた。そして、世界最強の防衛線を何カ月もかけて構築した。

衛星画像で見ると、複数の防衛用障害物や塹壕(ざんごう)、地下要塞(ようさい)や地雷原が多重に組み合わさって連なり、それぞれが砲撃拠点に守られている。

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広大な地雷原がウクライナの前進を押しとどめている。ロシアはウクライナの野原に大量の地雷を敷設した。場所によっては、1平方メートルにつき地雷が5発も埋まっている場所もある。

ヴェルボヴェ近くの野原の様子を、821日と97日の衛星画像で比較すると、緑だった場所が97日には穴だらけになっているのがわかる。

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ウクライナ軍は6月にこの地雷原を一気に突破しようとしたが、それはあっという間に失敗に終わった。西側諸国が供与した最新兵器は大破し、炎上した。ウクライナの歩兵部隊も、悲惨な数の死傷者を出して後退する羽目になった。

ウクライナが軍はその後、ロシアの地雷を個々に撤去する作戦に変更した。作業のほとんどは夜間で、しばしば砲火の下で行われる。ウクライナ軍の前進が遅いのは、そのためだ。

ウクライナの戦車や装甲車が、ロシアの地雷やドローン、対戦車ミサイルによって破壊されることもある。私たちが検証した動画では、イギリスが提供したチャレンジャー2戦車がロボティネ近くで破壊されていた。

・イギリスが提供したチャレンジャー2戦車がロボティネ近くで破壊されていた

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そのため、ウクライナの戦車や装甲車がまとまって前進するには、地雷原を無事に通過できる、一定の幅がある通路が確保される必要がある。さらには、その場においてロシアの砲撃を抑制することも必要だ。

ウクライナ反攻の今後は

「ウクライナにとって今の課題は、部隊をもっとロシアの陣地に送り込めるだけの大きな突破口を確保すること」だと、英キングス・コレッジ・ロンドン戦争研究学部のマリナ・ミロン博士は言う。

他方、ロシアは兵や装備の補給を送り込んでおり、この戦線は流動的に動いている。ウクライナが奪還した領土を、ロシアが再度奪い返す可能性もある。

ロシア軍の精鋭、空挺(くうてい)軍が、ヴェルボヴェ村の近くに配備されたという情報を裏付ける、ロシアのドローン撮影映像を、私たちは確認した。この展開は、ウクライナの反転攻勢によって前線に空いた隙間(すきま)を埋めるためのものだ。

イギリスのシンクタンク、王立防衛安全保障研究所(RUSI)のロシア専門家、カテリナ・ステパネンコ氏によると、「ウクライナ軍は依然として戦場で、ロシア軍の抵抗に遭っている」。

「砲撃やドローン攻撃、防衛用の障害物に加え、ロシア軍は幅広い電子戦を展開し、ウクライナ軍の通信やドローン使用を妨害しようとしている」

ウクライナ軍は、沿岸までの距離の約10%しか前進できずにいる。しかし、実情ははるかに複雑だ。

ウクライナの反転攻勢が始まってから3カ月。激しい攻撃にさらされ、補給線への長距離砲撃も受け続けてきたロシア軍の兵士たちは、疲れ果て、士気が下がっている可能性もある。

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ウクライナ軍が残るロシア軍の防衛線を突破し、トクマクの町まで到達できれば、ロシア本土とクリミアを結ぶ鉄道と道路、つまりロシアの補給線が、ウクライナ側の砲撃の射程圏に入る。

もしそれが実現すれば、今回の反転攻勢は一定の成果を収めた成功と評価できるものになる。

それで戦争が終わることはないかもしれない。この戦争は2024年に入っても、あるいはさらにその先までも続く可能性がある。しかし、今回の反転攻勢が成功すれば、ロシア側の戦争遂行を大きく損なうことになる。そうすれば、いずれ和平協議が始まった時、ウクライナは強い立場で交渉に臨めるようになる。

とはいえ、ウクライナに残された時間は限られている。数週間もすれば雨季になり、道はぬかるみ、これ以上の前進が難しくなる。

さらにその先には、アメリカ大統領選がどうなるかわからないという、不安要素が控えている。もし共和党が勝てば、アメリカからのウクライナ支援は激減するかもしれないのだ。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、そこまでなんとか持ちこたえなくてはならないと理解している。そしてウクライナ側は、それだけに今回の反転攻勢をなんとしても成功させなくてはならないと、重々わかっているのだ。

取材: ジェイク・ホートン、ポール・ブラウン、ベネディクト・ガーマン、ダニエル・パルンボ、オルガ・ロビンソン

画像:トゥラル・アフメジャデ、マーク・ブライソン、エアワン・リリヴォールト

(英語記事 Has Ukraine broken through the dragon's teeth?

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2023年9月21日 (木)

騙されてはいけない1666―今起こっている福島原発事故・「包括的海域モニタリング閲覧システム(ORBS)、迅速測定データの追加・・!?」

 東電のHPにあるニュースリリースの参考資料2023919日「包括的海域モニタリング閲覧システム(ORBS)への各機関の迅速測定データの追加について」からです。

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 東電はALPS処理水の海洋放出についていろいろ批判があるのでか?「包括的海域モニタリング閲覧システム(ORBS)」の「迅速測定データの追加」を報告しています。

Webサイト名称:包括的海域モニタリング閲覧システム:ORBS(オーブス)

Overarching Radiation-monitoring data Browsing System in the coastal ocean of Japan

 以下はそのWebサイトの英語版トップページのモニタリング・ポイントを拡大したものです。

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2023年9月20日 (水)

私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・『まだ暑苦しく、何もかもうんざりで、清涼なお口直しを・・のネコ!?』

 ネットの“Mail Online”(dailymail.co.uk)の『「もう我慢できないわ・・!」、疲れたお母さんホッキョクグマが前足で耳を覆い、愛らしい赤ちゃんがいたずらをする写真は、世界中のお母さんたちを幸せに微笑ませるでしょう・・」:“I can't bear it any longer! Tired polar bear covers her ears with her paws as her adorable cub causes mischief in pictures that will ring a bell with mums everywhere”という写真集から編集したものです。

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 まだ暑苦しく(京都は特に酷いのです)、何もかもうんざりで「少しの清涼なお口直しに・・!」と思いました。

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 ついでに、いつものロシアの生活情報サイト“yaplakal”(“Яплакал”)からネコの親子。

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2023年9月16日 (土)

私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・『政治にうんざりで、お口直しを・・のネコ!?』

 ロシアの生活情報サイト“yaplakal”(“Яплакал”)から、“Устали от политики? Тогда посмотрите на котов и собак с очень необычным окрасом:「政治にうんざりしていませんか?何か非常に面白いネコや犬でお口直しを・・!」という投稿写真集から適当に選択・編集したものです。

・面白いネコたち

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・犬も少し・・

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2023年9月14日 (木)

私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・『ツイストして寝る・・のネコ!?』

 久しぶりに「最近のチビとハナ」です。

 以前にも、チビの寝姿が変と言ってましたが、何故か体を捻ってツイスト状態で寝る・・、じっとするのが好きみたいです。

 ハナは少しデブネコなので少しだけのツイストです。

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2023年9月 9日 (土)

私の世界・知らない世界―『劣化ウラン弾をウクライナに・・!?』

 ネットのBBCのニュースから『アメリカが劣化ウラン弾をウクライナに供与・・』という話です。

 アメリカやイギリスはクラスター爆弾に続いで、またもや劣化ウラン弾という非人道的兵器をウクライナへ供与するようです。

 以下はウィキによる劣化ウラン弾の説明です。

<劣化ウラン弾>

弾体として劣化ウランを主原料とする合金を使用した弾丸全般を指す。 劣化ウランの比重は約19と大きく、鉄の2.5倍、鉛の1.7倍である。そのため合金化して砲弾に用いると、同サイズ、同速度でより大きな運動エネルギーを得られるため、主に対戦車用の砲弾・弾頭として使用される。・・・

―毒性―

劣化ウラン弾は以下の2つの点で人体に被害を与える恐れがあるため、実戦や演習・射撃訓練で劣化ウラン弾を使用し、自然環境に劣化ウランを放散させることの是非について、たびたび議論される。

○重金属毒性

 ウランは化学的な毒性を持つ重金属である。

〇放射性

 劣化ウランは、主体を占めるウラン238、ウラン濃縮過程で取りこぼされたウラン235、それらの子孫核種からなっており、放射能を持つ放射性物質である。 劣化ウランの比放射能は14.8 Bq/mgであり、天然ウランの25.4 Bq/mgと比較すると約6割と低い。

・対戦車用砲弾であるAPFSDSのサボが分離する瞬間。この弾芯(中心のダーツ状の棒)の材質が砲弾の効力を非常に大きく左右する。

M829E3砲弾とその構造(右)。白で示された矢状の飛翔体の中心にウラニウム合金製の侵徹体(弾芯)が収納されている。

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『アメリカ、劣化ウラン弾をウクライナに供与へ

202397日)

・アメリカの戦車「M1エイブラムス」

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アメリカ政府は6日、問題視する声もある劣化ウラン弾をウクライナに供与すると発表した。総額10億ドル(約1470億円)以上の新たな軍事・人道支援パッケージの一環。

アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官はこの日、ウクライナの首都キーウを訪問し、年内に、アメリカが提供する戦車「M1エイブラムス」で使用する120ミリ劣化ウラン弾を供与すると発表した。

ロシアはこの動きを非難している。

劣化ウランとは、核燃料の生成や軍事目的でウランを濃縮した際の残りを指す。とても重い金属のため、戦車の装甲に使われる一方で、装甲や鋼鉄を貫く目的で砲弾などに利用される。

劣化ウラン弾は衝撃で鋭利になり、装甲を貫通する能力がさらに高まる。また、接触時に発火する。

原子放射線の影響に関する国連科学委員会は、劣化ウランでの被曝で重大な中毒が引き起こされることはないとしている。一方で、同じ国連傘下の国際原子力機関(IAEA)は、劣化ウラン弾の破片を取り扱った場合に放射線を浴びる危険性があるとしている。

・キーウで会談したウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領(左)とアントニー・ブリンケン米国務長官(6日)

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米国防総省の報道官は今年3月、アメリカがウクライナに劣化ウランを使用した砲弾を送ることはないだろうとしていた。この直前には、イギリスがウクライナへの劣化ウラン弾の供与を発表していた。

アメリカは今回、対戦車システムや戦術航法装置、高機動ロケット砲システム「ハイマース」向けの砲弾なども供給するとした。

ブリンケン国務長官は、「新たな支援により、戦力の維持とさらなる攻勢を助ける」と述べた。

在米ロシア大使館は、この決定を「非人間性の表れ」だと非難。アメリカが「ウクライナ軍のいわゆる反転攻勢の失敗を受け入れないことで、自らを欺いている」とした。

ウクライナの反転攻勢による領土奪還は6月以降、わずかとなっている。しかし、南部ではロシアの第一防衛線を突破したと主張している。

こうした中、東部ドネツク州の前線に近いコスチャンティニウカで6日、攻撃があり、少なくとも17人が死亡した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「平和な都市」に対する「意図的な」攻撃だとロシアを非難した。

ロシアはロシアはこの攻撃についてコメントしていない。

一方、ロシア南部ロストフ・ナ・ドヌとモスクワ近郊では、ウクライナのものとされるドローン(無人機)による攻撃が報告された。

ロストフのヴァシリー・ゴルベフ市長は、この攻撃で1人が軽傷を負い、複数の車が損傷したと述べた。モスクワのセルゲイ・ソビャーニン市長によると、同市近郊の都市ラメンスコエを襲ったドローンは撃墜され、被害はなかったという。

一連の報告は、独立した検証・確認ができていない。

(英語記事 US to arm Ukraine with controversial tank shells

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2023年9月 8日 (金)

騙されてはいけない1665―今起こっている福島原発事故・「2023年度の放出計画・・希釈濃度が濃くなって行く!?」

 東電のHPにあるニュースリリースの参考資料202397日「福島第一原子力発電所 測定・確認用設備のタンクB群の放出状況及び放出完了までの流れについて」からです。

東電は今回の測定・確認用設備のタンクB群のALPS処理水の海洋放出が911日に完了予定とし、その後2023年度の放出計画として「測定・確認設備に転用したK4エリアAC群に貯留しているALPS処理水ならびに、K4-E群およびK3-A群に貯留しているALPS処理水を放出」としています。

 ただ、気になるのは少しずつ濃度を濃くしようとしている感じ?があり、K4-B群の第1回放出の希釈後想定トリチウム濃度を約190 ベクレル/㍑とし、第4回放出のK4エリアE群(約4,500m3)やK3エリアA群(約3,300m3)はそれまでのトリチウム濃度:14万ベクレル/㍑、リチウム総量1.01.1兆ベクレルを超えてトリチウム濃度1721万ベクレル/㍑、トリチウム総量1.4兆ベクレルとなっています。

 海水希釈流量は現在約340,000m3/日ですから、それを倍以上にしないと同じ希釈濃度になりません。

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2023年9月 3日 (日)

騙されてはいけない1664―今起こっている福島原発事故・「放出停止判断指標・・放水口付近で700 ベクレル/㍑、放水口付近の外側30 ベクレル/㍑!?」

 東電のHPにあるニュースリリースの参考資料202391日「福島第一原子力発電所 海域モニタリングのトリチウム濃度分析結果(発電所から3km以内(放水口付近))について」からです。

・注:「海水のトリチウム濃度の推移」の図は最初の「港湾口北東側:T-0-1A」のみとします。

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 東電は「放出停止判断」の指標として、放水口付近の発電所から3km以内 10地点で700 ベクレル/㍑、放水口付近の外側の発電所正面の10km四方内4地点で30 ベクレル/㍑の設定を言っています。

 ただし、放出停止後は「設備、運転状況に異常がないか、操作手順に問題がないかを確認」と「停止後の海域モニタリングの結果について、指標(放出停止判断レベル)を下回っているかを確認」をして、放出再開するようです。

 本来、それ以下になるよう海水で薄めて放出しているのですから、至近3年の日本全国の原子力発電所の前面海域におけるトリチウム濃度の最大値20 ベクレル/㍑で良いのでは?と思うのです。

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