私の世界・知らない世界―『劣化ウラン弾をウクライナに・・!?』
ネットのBBCのニュースから『アメリカが劣化ウラン弾をウクライナに供与・・』という話です。
アメリカやイギリスはクラスター爆弾に続いで、またもや劣化ウラン弾という非人道的兵器をウクライナへ供与するようです。
以下はウィキによる劣化ウラン弾の説明です。
<劣化ウラン弾>
弾体として劣化ウランを主原料とする合金を使用した弾丸全般を指す。 劣化ウランの比重は約19と大きく、鉄の2.5倍、鉛の1.7倍である。そのため合金化して砲弾に用いると、同サイズ、同速度でより大きな運動エネルギーを得られるため、主に対戦車用の砲弾・弾頭として使用される。・・・
―毒性―
劣化ウラン弾は以下の2つの点で人体に被害を与える恐れがあるため、実戦や演習・射撃訓練で劣化ウラン弾を使用し、自然環境に劣化ウランを放散させることの是非について、たびたび議論される。
○重金属毒性
ウランは化学的な毒性を持つ重金属である。
〇放射性
劣化ウランは、主体を占めるウラン238、ウラン濃縮過程で取りこぼされたウラン235、それらの子孫核種からなっており、放射能を持つ放射性物質である。 劣化ウランの比放射能は14.8 Bq/mgであり、天然ウランの25.4 Bq/mgと比較すると約6割と低い。
・対戦車用砲弾であるAPFSDSのサボが分離する瞬間。この弾芯(中心のダーツ状の棒)の材質が砲弾の効力を非常に大きく左右する。
・M829E3砲弾とその構造(右)。白で示された矢状の飛翔体の中心にウラニウム合金製の侵徹体(弾芯)が収納されている。
『アメリカ、劣化ウラン弾をウクライナに供与へ
(2023年9月7日)
・アメリカの戦車「M1エイブラムス」
アメリカ政府は6日、問題視する声もある劣化ウラン弾をウクライナに供与すると発表した。総額10億ドル(約1470億円)以上の新たな軍事・人道支援パッケージの一環。
アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官はこの日、ウクライナの首都キーウを訪問し、年内に、アメリカが提供する戦車「M1エイブラムス」で使用する120ミリ劣化ウラン弾を供与すると発表した。
ロシアはこの動きを非難している。
劣化ウランとは、核燃料の生成や軍事目的でウランを濃縮した際の残りを指す。とても重い金属のため、戦車の装甲に使われる一方で、装甲や鋼鉄を貫く目的で砲弾などに利用される。
劣化ウラン弾は衝撃で鋭利になり、装甲を貫通する能力がさらに高まる。また、接触時に発火する。
原子放射線の影響に関する国連科学委員会は、劣化ウランでの被曝で重大な中毒が引き起こされることはないとしている。一方で、同じ国連傘下の国際原子力機関(IAEA)は、劣化ウラン弾の破片を取り扱った場合に放射線を浴びる危険性があるとしている。
・キーウで会談したウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領(左)とアントニー・ブリンケン米国務長官(6日)
米国防総省の報道官は今年3月、アメリカがウクライナに劣化ウランを使用した砲弾を送ることはないだろうとしていた。この直前には、イギリスがウクライナへの劣化ウラン弾の供与を発表していた。
アメリカは今回、対戦車システムや戦術航法装置、高機動ロケット砲システム「ハイマース」向けの砲弾なども供給するとした。
ブリンケン国務長官は、「新たな支援により、戦力の維持とさらなる攻勢を助ける」と述べた。
在米ロシア大使館は、この決定を「非人間性の表れ」だと非難。アメリカが「ウクライナ軍のいわゆる反転攻勢の失敗を受け入れないことで、自らを欺いている」とした。
ウクライナの反転攻勢による領土奪還は6月以降、わずかとなっている。しかし、南部ではロシアの第一防衛線を突破したと主張している。
こうした中、東部ドネツク州の前線に近いコスチャンティニウカで6日、攻撃があり、少なくとも17人が死亡した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「平和な都市」に対する「意図的な」攻撃だとロシアを非難した。
ロシアはロシアはこの攻撃についてコメントしていない。
一方、ロシア南部ロストフ・ナ・ドヌとモスクワ近郊では、ウクライナのものとされるドローン(無人機)による攻撃が報告された。
ロストフのヴァシリー・ゴルベフ市長は、この攻撃で1人が軽傷を負い、複数の車が損傷したと述べた。モスクワのセルゲイ・ソビャーニン市長によると、同市近郊の都市ラメンスコエを襲ったドローンは撃墜され、被害はなかったという。
一連の報告は、独立した検証・確認ができていない。』
(英語記事 US to arm Ukraine with controversial tank shells)
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