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2023年4月27日 (木)

私の世界・面白い話のネタ―「「滞納者が偽善ぶって」「相当がめつい」 市職員が個人情報あざける・・で、あんたもちゃうの・・!?」

 ネットの朝日新聞デジタルの記事から、「岩手県釜石市の情報漏洩の問題」についての話です。

・情報開示されたやりとりの一部・住民票で調べた市民の家族構成についてのやりとりの一部・釜石市役所の本庁舎(朝日新聞デジタルより)

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 「市の職員が市民全員の個人情報を漏洩させた・・」が問題の本質ではありません。

 何度もいっているように、情報化社会は「便利さ」を提供するとともに必ず「疎ましい問題」をも発生・流布させます。システム化の時に必ず配慮し、回避策を講じなければならないものです。

 それと朝日新聞が、どこかの下品なユウチュウバーと同じに、『「滞納者が偽善ぶって」「相当がめつい」 市職員が個人情報あざける・・』というお題と、「この記事は有料記事です。残り1270文字有料会員になると続きをお読みいただけます。」は嫌な感じに思うのです。

 

『「滞納者が偽善ぶって」「相当がめつい」 市職員が個人情報あざける

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 岩手県釜石市の職員が市民全員の個人情報を自宅に持ち帰るなどして漏洩(ろうえい)させていたとして、市の調査委員会は今年3月下旬、内部調査の結果と再発防止策を報告書にまとめ、野田武則市長に提出した。朝日新聞は情報開示請求で、その調査過程の資料を入手した。漏洩に関与した3人のメールのやりとりなどが記載されており、興味本位で個人情報を調べては知人らを揶揄(やゆ)していた様子が浮かび上がった。

 「ちゃっかり減免申請も出してるよ」

 「相当がめついですね。セコイ手使って」

 市職員2人が、知人が保育料の減免申請をしている情報を不正に入手し、こんなやりとりをしていた。

 知人の滞納者情報を盗み見た際も、話題にする。

 「滞納者が偽善ぶってんじゃねぇよって、イラッとした」

 「滞納しているくせに偉そうに」

 こうした業務と無関係な会話が、不正に入手した情報をもとに、市のパソコンを使ってメールやチャットで行われていた。1日に200通以上交わされた日もあったという。

この情報漏洩の問題は昨年5

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2023年3月 9日 (木)

私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・『“ネコ火曜日”の意味をチャットGPTで調べたら?・・のネコ!?』

ロシアの生活情報サイト“yaplakal”(“Яплакал”)に“Котовторниковское”:「ネコ火曜日 」という投稿がよく出て来ます。

 “Котовторниковское”はそのままだと訳せないのですがネコのКотоと火曜日のвторниковскоеを合成したもの、「ネコ火曜日」又は「火曜日ネコ」です。何故ネコが火曜日なのか意味不明です。

 試しに、CHATGPTで聞いてみました。

<質問>

ロシア語のКотовторникはネコ火曜日と訳せますが、ロシアでは猫と火曜日はどのような関係、もしくは意味ですか

<回答>

ロシア語の「Котовторник (Kotovtornik)」という単語は、「ネコ火曜日」という意味があります。しかし、この言葉には明確な文化的な背景があります。

ロシアの民間伝承には、猫が火曜日に特別な役割を持っているという信念があります。火曜日は一般的に不吉な日とされており、猫はその不吉な日を避けることができるとされています。また、猫は病気や災難を回避する力を持っていると信じられています。

そのため、ロシアでは火曜日に猫を特別扱いするようになりました。猫にはご馳走を与えたり、特別なケアを施したりすることがあります。また、「Котовторник (Kotovtornik)」という言葉は、猫を祝う火曜日として広く知られています。

総じて、ロシアでは「Котовторник (Kotovtornik)」は、猫を祝う火曜日として特別な意味を持っています。

 

 何か凄い!というか、これまでの“喉のつっかえ”が取れた感じです。

CHATGPTの公式サイトは、検索してウィキの後ろにあるものを使うと良いと思います。

グーグルなどのアカウントを持っていればそのメールアドレスとパスワード入力でOKです。

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2022年9月15日 (木)

私の世界・知らない世界―「イングリッシュ・ロシア:“englishrussia.com”の閉止・・!?」

 ネットのイングリッシュ・ロシア:“englishrussia.com”ですが、目が悪くて見るのを休んでいたので気が付かなかったのですが、最近目が良く見え、見てみるとブログが全然更新されていません。

 HPの記事には日付もなく、以前は載っていた日本語の宣伝もないのです。

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 ”プーチンの悪口?みたいな記事”もあったので「強制的に更新閉止されたのやろか?」と心配していました。

 今朝、“englishrussia”を検索してみたらウィキに以下の説明がありました。また、文中に出ている“Technorati”の説明も載せておきます。

 Webサイトの運営は人事ならずハッキングや個人的問題など、「いろいろあるのやなあ・・!?」という感じです。

 

『“EnglishRussia”は、ロシアまたは旧ソ連文化を紹介、珍しい側面に焦点を当てた人気のフォトブログです。“Technorati”は、検索エンジンで9,400万のWebサイトのうち155番目に人気のあるWebサイトと評価しています。ロシアのソフトウェア技術者によって作成され、現在ロシアよりもアメリカで人気があります。

Webサイトに問題が発生しているようで、Facebookページがハッキングされ、2019613日から2019614日にかけて、ウェブサイトのデザインが変更され、ロゴがなく、より「クリーン」になりました。

プライバシーポリシーは現在ポルトガル語で書かれており、広告はブラジルの会社によって管理されています。これらの変更により、多くの古いページの写真が失われ、一部の記事が読めなくなりました。メールアドレスも応答しません。(ただし、ポルトガル語のリンクは以前にさかのぼり、古いバージョンは広告会社にリンク)。

また、公式のTwitterアカウントとFacebookも存在しなくなりました。

TheSt.PetersburgTimesSoftpediaThe DailyTelegraphなど、多くのメディアソース、新聞、またはWebサイトで言及されています。』(=ウィキペディア英語版より)

 

・<Technorati>(テクノラティ)

ブログを検索対象とするブログ検索エンジン。20067月現在、4940万件のブログから検索可能。GoogleYahoo!Ask.comPubSubIceRocketなどと競合する。

20037月、Dave Sifryにより設立された。本社はアメリカ合衆国サンフランシスコ所在。TantekÇelikがチーフ・テクノロジストを務める。2006724日、設立3周年を記念し、サービスが新しいバージョンにアップデートされた。

テクノラティジャパンという日本法人もあり、同社運営サイトで日本語でもブログ検索ができた。

キーワード検索、URL検索、タグ検索と3つの検索方法があるほか、ブログで話題の本やニュース、動画などのランキングを提供している。

・キーワード検索(検索ボックスにキーワードを入れるとそのキーワードを含むブログを全て表示)

URL検索(検索ボックスにURlを入れるとそのURLに対してリンクしているブログを全て表示)

・タグ検索(検索ボックスにタグワードを入れるとそのタグをつけているブログを全て表示)

Technoratiは現在、中国政府のインターネット検閲(中国のネット検閲)によりブロックされている。 また、同サービスの日本語サイトはネットスターにより有害サイト(カテゴリ:コミュニティ\掲示板)としてブラックリスト登録されている。

テクノラティジャパンは20091014日、「1023日(金)12:00をもちまして、テクノラティジャパンのサービスを全て終了」するとの発表を行った。同社によると「国内サービス開始以来、日本のブログ界に貢献し、ブロガーの皆様とともにブログを収益化することを目指してまいりましたが、米国テクノラティ社の事業方針の変更に伴い、日本語システムの開発及びサポートの継続が困難になったことにより、今回のテクノラティジャパンの全サービス停止の決定にいたりました」と述べて、サービス終了への判断に至った経緯を説明している。

テクノラティジャパンはJASDAQ上場のベンチャーキャピタル系企業、デジタルガレージが国内法人を設立した上で、運営を続けてきたもので、2008年末以降の広告不況の影響を受けて、不採算ビジネスから撤退の方針を打ち出したことが、テクノラティジャパンのサービス終了へとつながったものとみられている。

2018年現在、本体にあたる英語版も既に閉鎖されている事が確認できる。(=ウィキペディア英語版より)

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2021年11月 9日 (火)

私の世界・面白い話のネタ―「米有名女優スカーレットヨハンソンのロシアの生き写し、カトリン・シュムスカヤ・・!?」

 ネットのイングリッシュ・ロシア:“englishrussia.com”の「米有名女優スカーレットヨハンソンのロシアの生き写し」:“Russian Doppelganger of Scarlette Johansson”からです。

・カトリン・シュムスカヤ(イングリッシュ・ロシアより、画像は適当に編集しています)

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 「カトリン・シュムスカヤ(Katrin Shumskaya)はロシアのクラノスダール出身のモデルで、米有名女優スカーレットヨハンソンのドッペルゲンガー(=生き写し?)です。 「彼女はスカーレットよりもスカーレットのように見える」と言う人もいて、InstagramTikTokTwitter、アダルトサイトOnlyFansで人気があります。」

・スカーレット・ヨハンソン(ウィキより)

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 ドッペルゲンガー(独: Doppelgänger)を「生き写し」としましたが、ウィキを見ると、「自己像幻視」とあり本来は少し違う意味が含まれています。

 私的に美人度はロシアのカトリン・シュムスカヤの方が断然・・と思います。

 だだ、女優など美人の人の写真を見ると、変幻自在というか、同じ人とは思えない感じがします・・超美人=魔女なのでしょう。

<ドッペルゲンガー>(独: Doppelgänger

 自分自身の姿を自分で見る幻覚の一種で、「自己像幻視」とも呼ばれる現象である。自分とそっくりの姿をした分身。第2の自我、生霊の類。同じ人物が同時に別の場所(複数の場合もある)に姿を現す現象を指すこともある(第三者が目撃するのも含む)。超常現象事典などでは超常現象のひとつとして扱われる。

ドイツ語: Doppel(英語: doubleと同語源)とは、「二重」「生き写し、コピー」という意味を持ち、独: Doppelgängerを逐語訳すると「二重の歩く者」「二重身」となる。英語風に「ダブル」と言うこともあり、漢字では「復体」と書くこともある。

ドッペルゲンガー現象は、古くから神話・伝説・迷信などで語られ、肉体から霊魂が分離・実体化したものとされた。この二重身の出現は、その人物の「死の前兆」と信じられた。

18世紀末から20世紀にかけて流行したゴシック小説作家たちにとって、死や災難の前兆であるドッペルゲンガーは魅力的な題材であり、自己の罪悪感の投影として描かれることもあった。・・・(=ウィキペディア)

<スカーレット・ヨハンソン>(Scarlett Johansson, [dʒoʊˈhænsən]19841122 -

 アメリカ合衆国の女優。2018年と2019年に世界で最も稼いだ女優である。出演した作品は全世界で143億ドル以上の興行収入を上げており、歴代9位の興行収入を誇るスターとなっている。また、トニー賞演劇主演女優賞、BAFTA賞女優賞、アカデミー賞2部門、ゴールデングローブ賞5部門にノミネートされるなど、様々な賞を受賞している。・・・(=ウィキペディア)

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2021年6月22日 (火)

騙されてはいけない1604―今起こっている福島原発事故・「個人線量情報のデータ置き換わり不適合発生に伴う対応、エクセルが勝手に・・!?」

 東電のHPにあるニュースリリースの参考資料2021622日「福島第一原子力発電所 個人線量情報のデータ置き換わり不適合発生に伴う対応について」からです。

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 東電の表計算ソフトは多分エクセルだと思うのですが、その使い方のミスについて、「個⼈線量の評価対象者を抽出するための表計算ソフトファイル(当⽉分)を開いた状態で、前⽉分の表計算ファイルを開くと、当⽉分と前⽉分のファイル間にリンク付けがないにもかかわらず、関数と引⽤先が同じセルの値が前⽉分のデータに置き換わってしまうことがわかった。・・」などと訳の分からないことを言い出しています。

 特に、「関数と引⽤先が同じセルの値が前⽉分のデータに置き換わってしまう」などと勝手にエクセルが行なったというような説明ですが、当月分の表の関数や書式をマクロで自動的にコピーしていることの思い違いや操作や手順ミスと思われます。

 昔のことですが、たちの悪いユーザーがいて、自分の誤操作を認めようとせず。「何もしないのに、誤動作した・・」とか「触ってもいないのに、変になった・・」と言われたのを思い出しました。

 なお、結果のアウトプットは関数のままにせず、最終的には値にしなければならないのは初歩的な表計算ソフト(エクセル)の常識です。

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2021年5月30日 (日)

私の世界・面白い話のネタ―『宇宙船「ブラン」に誰かが落書きをした・・!?』

 ネットのイングリッシュ・ロシア:“englishrussia.com”の「Unknown People Left Graffiti On the Space Craft “Buran”」:“宇宙船「ブラン」に誰かが落書きをした!”からですが、どう云う訳かCNNにもその記事が載っています。

 イングリッシュ・ロシアには、『何処の誰か?アーティストが宇宙船「バイコヌール」の組み立て給油施設に侵入し、宇宙船「ブラン」にメッセージを残しました。

 彼らは、「優しさ」「ユーラ、私たちはめちゃくちゃになった」「人は星に飛ぶ前に、地球に住むことを学ばなければならない」と書かれいます。』という説明が載っています。

 以下はイングリッシュ・ロシアの画像です。

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 ロシア政府関係の話題つくり、宣伝の匂いがするのは、自分だけやろか?

 以下はCNNの写真ですが“落書き”なしです。

放置されている旧ソ連の宇宙船「ブラン」。写真は2010年に撮影

/Ralph Mirebs/Exclusivepix Media/Exclusivepix media via ZUMA Pres/ZUMAPRESS.com

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ブランが格納されている建物。2010年に撮影

/Ralph Mirebs/Exclusivepix Media/Zuma

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 ・・で、その場所です。

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話は別に:マップに大きなお世話(=レストランやホテルのこと)が出たので言いますが、グーグルだけではないのですが、最近、「小さな新設、大きなお世話」が増えていて辟易します。W10もクラウド化を無理強いするOneDriveなどという機能を更新時に付加しているそうです。

 まだ、W7なので関係なけど・・!?

『ソ連版「スペースシャトル」、落書きで覆われる

2021.05.29 Sat posted at 18:25 JST

(CNN) カザフスタンの宇宙基地でこのほど、倉庫に放置されている旧ソ連の宇宙船「ブラン」の機体側面にスプレーで落書きされる事件があり、インターネット上で怒りや嘆きの声が上がっている。ただ、これを契機に機体の移動が実現する可能性もある。

現場はロシア首都モスクワの南西約2400キロに位置するバイコヌール宇宙基地。この場所には、米国のスペースシャトルによく似た形状の再利用可能な宇宙船「ブラン」が少なくとも1機眠っている。

ブランのミッションで完遂したのは、ベルリンの壁崩壊の1年前の行われた1988年のミッション1件のみだ。ソ連崩壊に伴って宇宙開発プログラムは停止され、最終的に打ち切りとなった。

現在は実物大の試験モデル1機がバイコヌールの博物館に収容されているほか、建物の屋根の崩壊で破壊された機体もある。この他に少なくとも1機が使われなくなった格納庫に保管されており、落書きの標的になったとみられる。

ロシア国営タス通信は今週、同国の宇宙機関ロスコスモスの話として、「身元不明の集団がバイコヌール宇宙基地の施設に侵入」して、ブランの側面に落書きしたと伝えた。

その後、インスタグラムに落書きの写真が投稿され、この出来事に衝撃を受けた人などによって広く共有された。最初の投稿はもうネット上で見ることはできない。

タス通信によると、落書きには「ユーラ、ここまで来たよ」との文字があり、ソ連の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンに言及したものとみられる。「人間は星まで登っていく前に、地球上で生活することを学ぶ必要がある」との文言も書かれていた。

こうした事態に、ソ連宇宙開発史の一部分が冒瀆(ぼうとく)されたと嘆く声が多く上がったが、今回の出来事をきっかけに機体保存の取り組みが進む可能性もある。

ロスコスモスは、ロシアやカザフスタン当局者との次回会合で機体移動の可能性を提起すると表明。宇宙博物館への移動について迅速に決定を下すことが必要だと述べた。

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2021年2月 2日 (火)

私の世界・知らない世界―「日本発のコンピュータOSで世界シェアの約60%を占める・・TRON!?」

 コロナ禍でシュンとなりがちですが、少し元気が出る話に、『日本発のコンピュータOSで世界シェアの約60%を占めるものがある。1984年にプロジェクトが開始された、組み込み型OSTRON」だ(現在、正式にはT-Kernel)。』【YAHoo!ニュースJapanの「主張しないOSだったから世界に広がった」TRONの生みの親・坂村健が語る。」(2020/5/6() 10:06 配信)より】があります。

 コンピュータOSと言っても、直ぐに思いつくパソコンのOSではありません。最近の外部から家電や自動車などが操作出来る恩恵は「TRON」のお陰で、また、カメラ・ゲーム機などや小惑星探査機「はやぶさ2」(2014年打ち上げ、2020年に帰還)も「TRON」です。

TRONOSを搭載した韓国サムスンのカメラ、Samsung NX1(2014年発売)。仕様やソースコードがオープンなので、韓国や中国などアジアを中心とする世界の電機メーカーでも自由に使われている

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・μITRON4.0仕様に準拠したOSをコントローラー(Joy-Con)に搭載したゲーム機、Nintendo Switch(2017年発売)。μITRONは家電製品で広く使われるTRON系のリアルタイムOSである

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TRONOST-Kernel 2.0)で制御される小惑星探査機「はやぶさ2」(2014年打ち上げ、2020年に帰還)。TRONプロジェクトはリアルタイム制御が必要な場所で使われている、組込み向けのリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)の策定を中核とする

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話は別に:将来的な話として、日本の領海に眠る「メタンハイドレート」や「レアアース」で資源大国に・・とか、「人工光合成」の実用化などが有望です。

<TRONプロジェクト>

坂村健による、リアルタイムOS仕様の策定を中心としたコンピュータ・アーキテクチャ構築プロジェクトである。19846月開始。

・概要(前半部)

TRONとは、「The Real-time Operating system Nucleus」の頭字語である。組込み向けのリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)の仕様の策定をプロジェクトの中核としているが、本来は応用(アプリケーション)のユーザーインタフェースのデザインやハードウェアの仕様策定など、様々なサブプロジェクトを含む。

TRONプロジェクトの中心人物である坂村健は、TRONプロジェクトが開始した1984年頃より、リアルタイムカーネル(組み込み向け)のITRONと、より大きなシステム(パソコン向け)のBTRON、それらを統合するシステムであるMTRON、といったロードマップを示していたが[注釈 2]1987年に発表した論文『The Objectives of the TRON Project[2]において、HFDSHighly Functionally Distributed System、超機能分散システム)と言う構想を発表。未来の地球人類社会では、日常生活のあらゆる部分(電球1個、壁パネル1枚)にまでマイコンが入り込み何らかの形で人間と関わりを持つようになると予想し、それらのコンピュータをそれぞれの機器別にバラバラに扱うのではなく、標準によってうまく連携させるのだという未来像が提示され、TRONはその実現に向け準備するプロジェクトだ、と規定された[3]。すなわち、μITRON3.0仕様書の言葉を借りれば「コンピュータ組み込み機器をネットワーク接続し、それらに積極的に環境を演出させる」という「電脳強化環境(Computer Augumented Environment)」の実現こそがTRONプロジェクトの目標であると提示され、これを一般向けに解りやすく言い換えて「どこでもコンピュータ」とも称していた。・・・(=ウィキペディア)

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2020年8月10日 (月)

私の世界・知らない世界―「レバノンの首都ベイルートの港湾地区で、大量の硝酸アンモニウムが大爆発・・の場所!?」

 ネットのAFPの記事から、「レバノンの首都ベイルートの港湾地区で、大量の硝酸アンモニウムが大爆発を引き起こした事故によってできたクレーターの深さが、43メートルに達することが判明・・』という話で、事故が起こったときマップで見に行ったのですが爆発の場所が不明、というか。此処と特定出来なくて掲載を止めました。

 今回は、以下の写真ですぐにわかりました。(写真は1/26枚です)

レバノン・ベイルートの港湾地区で発生した爆発によりできたクレーターの航空写真(202087日撮影)。(c)AFP

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 ・・でその場所です。

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 大きな倉庫のような建物が吹っ飛び、深さが、43メートルの穴が空いたのです。

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 ストリートビューで爆発の前にある高層ビルがわかります。

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話は別に;最近の日本版AFPは、記事を見ようとすると下のような(黒枠)邪魔が入り、消す“x”がありません。ごちゃごちゃしてると今度は、広告に関するアンケートになります。本当にむかつくのです。

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困ったことに、最近のネット記事やYOUTUBEの動画は無理やり広告を押し付ける手法をとるものがおおくなりました。

『レバノン首都の大爆発、クレーターの深さは43メートルと判明

202089 17:42 発信地:ベイルート/レバノン)

89 AFP】(更新)レバノンの首都ベイルートの港湾地区で、大量の硝酸アンモニウムが大爆発を引き起こした事故によってできたクレーターの深さが、43メートルに達することが判明した。治安当局者が9日、明らかにした。

 この当局者はAFPに対し、事故現場で調査を実施しているフランスの専門家らによる報告を引用し、4日に発生した「港湾地区での爆発は、深さ43メートルのクレーターを残した」と述べた。

 4日に発生し、市街地の多くを荒廃させた爆発により、150人超が死亡、少なくとも6000人が負傷した。さらに自宅が破壊されたり、損壊したりしたことで30万人超が家を失った。(c)AFP

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2019年11月29日 (金)

私の世界・面白い話のネタ―「世界は計算可能か?・・で、AIに身を任せてもよいのか?・・!?」

 世間では、「何でもコンピュータのAIで・・」という風潮ですが,Wiredの記事の 「世界は計算可能か?」とは「AIは万能で、全幅の信頼を置いてももよいのか?」ということと同じです。

 全文は余りにもゴチャゴチャと長いので、まず、最後の「人間が生み出したものの複雑さ」だけで良い話です。(後ろに全文も載せています)

 幸いな?ことに、ゲーデルの「不完全性定理」により、数学=計算可能性にも限界があり、不確定な部分(=証明も反証もできない命題が存在:神の領域ともいえるもの!?)が必ずあることが証明されているのです。

 AIは、何でもOKではありません。

<ゲーデルの不完全性定理(Gödel's incompleteness theorems)>

数学基礎論における重要な定理で、クルト・ゲーデルが1930年に証明したものである。

・第1不完全性定理 自然数論を含む帰納的公理化可能な理論が、ω無矛盾であれば、証明も反証もできない命題が存在する。

・第2不完全性定理 自然数論を含む帰納的公理化可能な理論が、無矛盾であれば、自身の無矛盾性を証明できない。

ゲーデルの定理でいう証明不能命題Gは、「Gは証明できない」という命題と同値である。Gはゲーデル文と呼ばれる。(=ウィキペディア)

<人間が生み出したものの複雑さ>

津田はこの世に存在する計算不可能なものや、複雑さを数学的に説明するために、碁を例に挙げる。

「宇宙にある原子が、仮にすべて水素原子であったとしましょう。そうすると1080乗くらいあるとされています。一方で、碁の手数の組み合わせは3361乗あります。これはおおよそ10172乗です。つまり、わたしたちが発明した碁は、宇宙よりも広いわけです。人間が碁を発明したことひとつをとってみても、人類の想念のほうが宇宙よりも明らかに広いということですよね。人間はそれだけ複雑なものを生み出せる生き物なんです」

しかし、グーグル傘下のDeepMindが開発したAIAlphaGo」が20163月に世界最強の棋士イ・セドルを打ち負かした事件が起きた。津田はこのことを「人間の脳の神経回路の一部を模した人工ニューラルネットの学習理論を使い、人間が考えられるよりも多くの組み合わせを学習し、特徴抽出しただけ」であり、「現実にあるものの特徴を抽出するだけの機械は知的ではない」と考える。

「ディープラーニングは特徴を抽出する装置なんです。すでにわたしたちが書き尽くしているものを上書きしている印象がありますが、新しいものを書いているわけではない。逆に言えば、それしかできずに汎用性がない。人間の知能はその逆で、微妙に異なるものを同じものだと思ってしまう同値関係をとらえる能力があると思います。なぜそれができるかわからないので、アルゴリズムにも落とし込めません。ほかにもアブダクション[編註:起こった現象を最もうまく説明できる仮説を形成するための推論法]のような仮説形成も人間にしかできない能力です。やはり人間の心のほうがAIよりも圧倒的に広いと思いますよ」

ー以下全文ー

「世界は計算可能か? デカルト、ライプニッツ、チューリング、ウィーナーによる「計算機」の歴史から考える」

「現代のAIの起源をたどれば、それは計算機の発明となる。デカルト、ライプニッツ、チューリング、ウィーナーといった偉人たちはいかにして計算機にまつわる思想をつくり上げてきたのか? 独立数学者の森田真生と数学者の津田一郎が、その系譜をひも解きつつ、「世界は計算可能か?」という問いに答えた。」

TEXT BY MASANOBU SUGATSUKE ILLUSTRATION BY AMARENDRA ADHIKARI

2019.11.28 THU 18:00

2019年7月、イギリスの50ポンド紙幣の新たな肖像が発表された。その名は、アラン・チューリング。イギリスを代表する数学者だ。AIの起源には、彼のような天才数学者の功績が存在する。そのなかでも大きな影響を与えた人物の名を挙げるとすれば、ひとりはチューリングであり、もうひとりはサイバネティクスの提唱者ノーバート・ウィーナーであろう。

チューリングは第二次世界大戦時にナチスドイツの暗号機械エニグマを打ち破るための解読機を開発。その功績が戦争終結を早め、多くの命を救ったと言われている。しかし、当時の英国では違法であった「同性愛者であること」が露見し、不当な迫害を受け、自殺してしまう。その波乱の人生はベネディクト・カンバーバッチ主演の『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などの映画から知ることができる。

チューリング研究の第一人者であるカンタベリー大学チューリングアーカイヴ所長のジャック・コープランドが執筆した『チューリング 情報時代のパイオニア』によれば、チューリングは、もし機械の思考が始まれば「われわれの弱々しい力などすぐ追い越される」と予想していたという。また機械による人類の支配に対しても、チューリングはこう語っていた。

「デジタル・コンピューターは考えることができるのだろうか。必要なときには電源を切れるようにしておくなどして、機械を従順なまま扱うことができたとしても、われわれは種としておおいに劣っていると感じるに違いない」と彼ははっきり言っている。また「機械も滅びていくことは間違いないが、機械同士で話し合って知恵を磨いていくだろう。そこである段階まで達したら、機械が支配するときが来ると考えるべきだ」と。

一方、ウィーナーは1940年代に計算機械の中に記憶装置を人工的につくる研究に携わるなかで、サイバネティクスの考えを発展させていく。彼の著書『サイバネティックス――動物と機械における制御と通信』では「この研究計画においては、機械的構成から電気的構成へ、10進法から2進法へ、機械的継電器から電気的継電器へ、人間による操作から自動操作へと、だんだんに進歩してきた」とその発展ぶりに言及し、さらに次のように予言する。

「機械万能が、最も緊急の、しかも比喩ではない実際問題となってきたのである。人間の仕事をやってくれる、新しくかつ最も有能な機械的奴隷の集団を人類がもつことになるのである。(中略)現代の産業革命は、少なくとも簡単な一定の型にはまった判断力だけですむような仕事の範囲では、人間の頭脳の価値を下落させつつある」

このウィナーの予言は、その後どのような変遷を辿ってどのくらい現実化し、かつその警鐘はどう受け止められたのか。サイバネティクスから現在のシンギュラリティ論にいたるまでの歴史をまとめた大著『サイバネティクス全史: 人類は思考するマシンに何を夢見たのか』を執筆したジョンズ・ホプキンス大学高等国際学部の戦略研究学教授トマス・リッドにSkypeインタヴューで話を聞いた。米国のワシントンD.C.在住のリッドは自らの本を「未来についての本ではなく、過去から未来へのヴィジョンに関する本」だと語り、歴史を理解することが、わたしたち人類と機械の関係の行く先を考える上で重要であり「わたしたちを誇大妄想ではなく、謙虚にしてくれる」と言う。リッドはサイバネティクスを「人間の根本的な願望」と語る。

「サイバネティクスは、わたしたちの機械に対する理解の根底にあると思います。人間は自分たちよりも優れた何かをつくりたいと常々思っているんです。創造的な知性を創造したい──。それはわたしが思うに、究極の人間の動機であり、とても古くからある誘惑であり、なくならないものだと理解しています」

しかし、ウィーナーが『サイバネティックス──動物と機械における制御と通信』で「この新たな進歩が、善悪を問わず無限の可能性をもつ」と述べたサイバネティクスの思想は、諸刃の剣であり、ウィーナー自体もその危険性の罠から逃れられなかったとリッドは考える。

「ウィナーの晩年の活動は、強い表現を用いれば、サイバネティクスの考えに毒されていたんだと思います。わたしはこの本を警告のために書いたのです。サイバネティクスは20世紀の重要な理想主義であったのと同時に、とても危険な面もはらんでました。なぜなら理想主義は常に危険性を伴うのです。理想主義者は単純化を極端に求めます。それは結果的に大いなる間違いを引き起こすのです」

サイバネティクスは、ウィナーが考案したフィードバックを取り入れて数学的に制御する構造に源を発するが、そのフィードバックの過剰さが大きな問題を起こしているとリッドは警告する。

「サイバネティクスの考えが生んだフィードバックループ[編註:フィードバックを繰り返すことで結果が増幅される仕組み]は、過剰に推し進めるとシステム全体を不安定にします。わたしたちはいま、まさにその状態にいます。例えば、SNSに写真やテキストを頻繁にアップロードし、すぐに反応を得ることを過剰に期待している人々は、まさにフィードバックループの穴に陥っている状態ですよね。それは人々が深い問題について学べなくなり、複雑な問題について意見を述べる力をなくし、結果的に人々を不幸にするものです。わたしは、人々はもっとゆっくり学ぶべきだと考えます。それはこの時代において、大きなチャレンジだとは思いますが」

・世界は計算可能か?

偉大な数学者たちの積み重ねの上に、現代の計算機であるAIが存在する。では、この計算機が発達した先で何が待ち受けているのだろう。ジャーナリストのクリストファー・スタイナーによる『アルゴリズムが世界を支配する』では、次のように記述される。

「わたしたちの生活に入り込み、支配するようにまでなったこれらのアルゴリズムを実用可能にしているのは数学だ。何世紀もの間、数学は世の中の様々な事象を観測したり考察したりするために利用するものだった。それがいまでは、自分たちが住む地球や生活や文化の根幹をなす潜在的なツールになっている」

チューリング、ウィーナーという数学者は「世界を計算する」という野望のもとにAIの原型をつくり上げたわけだが、現在の数学者は、AIが日常の隅々にまで実装されようとしている社会をどう見ているのか。また世界はどこまで計算できるのか。そこで、かねてAIにも言及するふたりの数学者に尋ねた。独立研究者の森田真生と、複雑系科学の研究者である津田一郎だ。

かつてのヨーロッパの賢人たちは世界を数学的に理解しようと企てた。その考えはどこから生まれたのか。森田はその背景に「コスモロジカルな不安」があったと言う。

「古代ギリシア幾何学を模範として、必然的で確実な、まったく新しい学問をつくろうとしたデカルトの企てが近代科学の源流にあります。その背景には当時のヨーロッパ社会の圧倒的な不安定さがありました。宗教戦争が吹き荒れるなか、世界そのものが壊れていくとさえ言われた時代です。デカルトの異常なまでの『確実さ』への執着はそういうなかから出てきた。三十年戦争末期に生まれたライプニッツも、デカルトからの多大な影響を受けていますが、数学を武器に、確実で安定した世界を取り戻すという、同じ精神を共有していました」

17世紀の哲学者であり数学者でもあったゴットフリート・ライプニッツは、AIの歴史を語る上で外せないキーマンだ。あのウィーナーも『サイバネティクス』でライプニッツのことを「サイバネティクスの守護聖人」と呼んでいる。ウィーナーはその理由をこう述べている。

「ライプニッツの哲学の中心は、普遍的記号法と推理の計算法の密接に関連したふたつの概念である。これらの概念から今日の数学の記号法と記号論理が生まれたのである。算術がそろばんや卓上計算機を経て現代の超高速計算機に至るまでの計算機の機構の根幹をなしているのと同様に、ライプニッツの推理計算法は推理機械の胚芽を含んでいたのである。事実、ライプニッツ自身、彼の先駆者パスカル同様、金属部品で計算機械をつくることに興味をもっていた」

森田によると、デカルト、ライプニッツらが切り開いていったのが、必然的で確実な推論の方法としての「計算」というアイディアであったという。

「デカルトは幾何学を、作図と論証の学問から、数式と計算の学問へと変えました。計算することは推論することでもあるという驚くべき洞察をデカルトの数学は内包しているわけですが、ライプニッツはこれをさらに徹底させ、数学に限らず、あらゆる人間の推論過程を計算に還元していくヴィジョンを抱いたわけです。コンピューターが生まれる300年近くも前に」

ところが計算にすべてを還元しようという構想が実現したことはない、と森田は指摘する。「デカルトはひとつの普遍的な方法によって、人間の認識全体を基礎づけ、確実な認識の閉じた世界をつくろうとしました。しかし、数学はデカルトが想像したよりも現実にははるかに多様に、豊かに育っていった。19世紀から20世紀にかけて再び数学の基礎づけの機運が高まりますが、数学全体の確実で揺るぎない地盤を確定しようとする試みが成就することはありませんでした。さまざまな人間の思考のなかで、数学ですらそうなのです」

森田は、AIへの過大な期待も数学への期待と同じ問題をはらんでいるという。

「計算は思考や認識を拡張する営みであって、思考と認識のすべてをそこに還元しようと考えるべきではない。数学的思考に限っても、ぼくはそうだと思います。ましてや、計算機の作動にすぎないAIに人間の未来を託すという発想は、知性を計算に閉じようとしている点でまったくナンセンスではないでしょうか」

AIの起源をどこに求めるかについて諸説あるが、森田はライプニッツよりも現代数学の祖と呼ばれるドイツの数学者ゴットロープ・フレーゲのほうが重要ではないかと考えている。

「フレーゲは、人間の思考について考える際に、意識よりも言語に注目しました。フレーゲは最初に人工言語をつくった人であり、数学的思考というものを言語のなかだけで考えようとした。つまり観念や意識というものに触れずに思考をシミュレートできると気づいたわけです。実際に数学的思考を再現するための言語をつくってしまったのはすごいことで、そういう準備があってこそ、意識もなく、規則に従って動くだけの計算機が知能をもちうるというチューリングの発想も出てくるわけです」

ここでAIを巡る根本的問題にぶち当たる。AIは記号や言葉の構成そのもの──これを統語論(シンタックス)と呼ぶ──は理解できるが、それが意味すること──これを意味論(セマンティックス)──は理解できないのではないかという根本からある疑問だ。アメリカ西海岸のシンギュラリティ派の人々は、機械によるディープラーニングの計算量を上げていけば、そのシンタックスの過剰な追及がシマンティックスになる、つまり新しい意識になると考えている。だが、森田はそれを否定する。

「彼らはそう言うしかないと思います。機械が人間を補助するだけでなく、代替できると主張するためには、意識だって計算から出てくると主張する以外の逃げ道はない。最初にチューリングが計算機をつくった時からそうです。玉ねぎの皮むきのように、いつむき終わるかわからないのだけど、意識が生まれるまで途中で止めずに最後までやるのが科学的な姿勢というわけです。失敗するまで失敗はしないので、ある意味では守備力がとても高い立場です」

森田に言わせれば、現代のさまざまな思考の基底にあるのは「コンピュテーション」(計算)だ。コンピュテーションがどのような歴史的、文化的状況のなかで生まれ、コンピュテーションを選択したことで失ったもの──「運」「無常」「偶然」を考えていくためのパラダイムをつくる。それが森田が次の著書で挑んでいるテーマだという。

「現代の不安定で不確実な社会のなかで、わたしたちはコンピューターという変わらない原理で作動しているものに何もかもを託そうとしています。一切の人間的諸感覚から独立に作動しているコンピュータはとても理想的だし、確実で必然的な計算という概念には近代の理想が詰め込まれています。一方で、人間は世界を経験し、繊細な判断をしながら生きています。人のアイデンティティが状況に応じて変幻自在に変わったりするのは、規則に従う計算のスムーズな作動とは相性が悪い。コンピュータが処理しやすくするには人間の側がAIっぽく振る舞うように変わる必要があるわけで、コンピュータの性能を高めるよりも人間のほうを修正するという変なことになる。チャップリンの『モダンタイムズ』の計算機版ですよね(笑)。人間が機械に合わせて、使われていく。それは個人から魂を奪っていくわけです。自己の尊厳を奪い、『あなたは単なる部品で機械ですよ』と暗示にかけていく。でも、自分を押し殺し、嘘をついて、欲求を抑制してしていくことは苦しい。現実の不安定さと不確実さと正面から向き合い、よりよく生きるために、AIという道具をどう使えるかが重要なんだと思います」

・世界は計算不可能性で溢れている

心を数学で解く──そんな大命題に迫る著書『心はすべて数学である』を出した津田一郎は「数学」を次のように定義する。

「数学とは、人類に共通の抽象的な心みたいなモノだと思っています。わたしたちは個別に心的表現があるのですが、数学は論理的側面が強いからこそ、その客観的な部分が担保され、共通言語になる。物理や化学、生物学はそれぞれの分野でしか成立しないけれど、数学は全ての学問に通じるんです。なぜなら、数学は何かの現象を捉えているわけではなく、共通する抽象的な世界を構築し、表現しているからです」

津田はもうひとつの共通言語にも言及する。数学者の故・岡潔が「数学は情緒である」と語ったことにならい、それは「情緒」だという。

「情緒とはすべての人に共通し、わかり合えることなんです。『好き、嫌い、綺麗、汚い』といった感情は主観的なものですが、『美しい、価値がある』は割と共通しているし、それが情緒なんです。感覚やクオリアと表現するものです。情緒は文化に幾分か依るので、数学も文化的背景によって論証の癖のように結果が異なることもありえるかもしれません。ですが、論理と情緒の根幹は人類に共通なことであり、言語の違う人たちにも共通の普遍項に成りうるんです」

津田に聞きたかった重要なテーゼは「世界は計算可能か」だ。イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリは著書『ホモ・デウス』にて「人間はアルゴリズムである」と主張した。だが、津田は「世界が計算可能という発想自体がライプニッツの時代にあった古いもの」だと一蹴する。

「プログラムを実行する規則をアルゴリズムと呼びますが、プログラム可能なものは全て計算可能なんですね。ところが、近似するアルゴリズムは記述できても、厳密な意味で明示的な記述ができない計算不可能な関数も存在します。計算不可能なものは、たとえ間接的な表現ができたとしても明示的にはかけないのです。あえてゼロから1の間の実数に世界をすべて写像したとして、計算可能なものは有理数[編註:a/baは整数、b0以外の整数)のように分数のかたちに表せる数のこと]で表現できます。でも、世界には無理数[編註:√のように実数のうち有理数でない数のこと、つまり分数のかたちに直せない数のこと]も存在しますよね。もちろん、無理数を計算するアルゴリズムはあるんですが、無理数のなかには、どの計算可能な有理数、無理数を使っても近似できないものが存在します。世界は計算不可能性で溢れていると思いますよ」

・人間が生み出したものの複雑さ

津田はこの世に存在する計算不可能なものや、複雑さを数学的に説明するために、碁を例に挙げる。

「宇宙にある原子が、仮にすべて水素原子であったとしましょう。そうすると1080乗くらいあるとされています。一方で、碁の手数の組み合わせは3361乗あります。これはおおよそ10172乗です。つまり、わたしたちが発明した碁は、宇宙よりも広いわけです。人間が碁を発明したことひとつをとってみても、人類の想念のほうが宇宙よりも明らかに広いということですよね。人間はそれだけ複雑なものを生み出せる生き物なんです」

しかし、グーグル傘下のDeepMindが開発したAIAlphaGo」が20163月に世界最強の棋士イ・セドルを打ち負かした事件が起きた。津田はこのことを「人間の脳の神経回路の一部を模した人工ニューラルネットの学習理論を使い、人間が考えられるよりも多くの組み合わせを学習し、特徴抽出しただけ」であり、「現実にあるものの特徴を抽出するだけの機械は知的ではない」と考える。

「ディープラーニングは特徴を抽出する装置なんです。すでにわたしたちが書き尽くしているものを上書きしている印象がありますが、新しいものを書いているわけではない。逆に言えば、それしかできずに汎用性がない。人間の知能はその逆で、微妙に異なるものを同じものだと思ってしまう同値関係をとらえる能力があると思います。なぜそれができるかわからないので、アルゴリズムにも落とし込めません。ほかにもアブダクション[編註:起こった現象を最もうまく説明できる仮説を形成するための推論法]のような仮説形成も人間にしかできない能力です。やはり人間の心のほうがAIよりも圧倒的に広いと思いますよ」

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2019年10月12日 (土)

私の世界・知らない世界―「英ダイソン、電気自動車開発を中止 「商業的に実現不可能」・・で、テスラは!?」

 ネットのBBCニュースから、「イギリスの家電大手ダイソンは10日、電気自動車(EV)開発プロジェクトを中止・・」という話です。

サー・ジェイムズ・ダイソン(BBCより)

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ダイソンが特許出願のために提示したEVの図

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 「電気自動車は、何回も充電可能な大容量蓄電池を必要とするため、値段や充電時間が問題となります。

 それと、発電を外部に依存する(発電所で発電)ということはエネルギー効率を悪いものにし、それ自体の走行は環境に優しくとも全体的には環境に良くありません。

 トヨタがEVでなく、HV(ハイブリッド)にこだわるのはそれなりに理由があるからです。

 テスラも中々採算に合わないようで行き先が懸念されますが、全ての販売をオンライン経由に変更、クルマの「コネクテッド」化を目指すようで、何か?大変なこと(=私の個人的感想)になりそうです。

コネクテッドカー(Connected Car):インターネットへの常時接続機能を具備した自動車。⇒「テスラはハリケーンの進路にあった車両のバッテリー容量を無線ネットワークを使って無料で増量・・」なんて、「行動を全て把握出来、生殺与奪権を持てる・・!?」ということ。

『英ダイソン、電気自動車開発を中止 「商業的に実現不可能」

(2019年1011)

イギリスの家電大手ダイソンは10日、電気自動車(EV)開発プロジェクトを中止すると発表した。開発チームは「素晴らしいEV」を開発したものの、「商業的には実現不可能」だと判断したという。

創業者のサー・ジェイムズ・ダイソンは全社員宛ての電子メールで、このプロジェクトの買い手が見つからなかったと説明した。

ダイソンは2016年、20億ポンド(約2700億円)を投資して「急進的で独特な」EVを開発すると発表。開発するEVは大衆市場向けではないと説明していた。

資金の半分は車の製造に、もう半分はEV向け電池の開発に充てる計画だった。開発部門には523人が所属していた。

サー・ジェイムズのメールによると、ダイソンはシンガポールとイギリスのEV開発施設を閉鎖する予定。

ダイソンは201810月に、シンガポールにEV工場を設置することを明らかにしていた。この工場は2020年に完成し、2021年に生産を開始する予定だった。

ダイソンはまた、イギリス国内での交通設備の研究開発(R&D)に2億ポンドを投じる計画を立てていた。すでにこの資金の大半を使っており、残りは別のプロジェクトへ振り向けるという。

EVプロジェクト向けの資金についても、電池技術など他の開発プロジェクトに使われる予定だ。

メールの中でサー・ジェイムズは、「このニュースを聞き、消化するのがつらい人たちへ、これは製品の失敗でも、開発チームの失敗でもない」とつづった。

一方で、「私たちは開発プロセスにおいて非常に懸命に働いたが、単純に、商業的に成功する見込みはもうないとみている」と話した。

「ダイソンの自動車チームは素晴らしい車を開発した。私たちの哲学に忠実でありながら、そのアプローチは創意に満ちていた」

別部門に配置転換

EV開発チームの人員には今後、掃除機や扇風機、ドライヤーといった製品部門への異動が検討されている。

また、ダイソンは今後も電池技術の開発は続けるとしている。

サー・ジェイムズは、「この電池技術は素晴らしい手法でダイソンに利益をもたらし、新しくワクワクするような方向に連れて行ってくれるだろう」と語った。

「簡潔に言えば、私たちの投資意欲は衰えていないし、イギリスとシンガポールに根付かせたものを引き続き深めていきたいと考えている」

「方向転換したプロジェクトはこれが初めてではないし、これが最後にもならないだろう」

<分析> セオ・レゲット、ビジネス担当編集委員

ダイソンは何か革命的なものを作りたかった。同時に、採算も合わせる必要があった。この足し算は成功しなかった。

EVの販売台数は急激に伸びている。しかし、これまでの車に比べると製造コストはなお高く、利益もほとんど生み出していないのが現状だ。

独フォルクスワーゲン(VW)のような大手メーカーであれば、EV産業に何百億ユーロもつぎ込むことができるだろう。究極的にはスケールメリットが技術を安くし、利益を生むのだ。

EVの素晴らしさを世に知らしめたアメリカの新興企業テスラでさえ、巨額の資金を失い投資家に頭を下げなくてはならなかった。

ダイソンは単純に、こうした大手企業とやりあうには資金が足りないと結論付けた。しかし、電池技術を飛躍的に発展させようという努力は続けるようだ。

トヨタ「電気自動車」でついに本気を出した理由・・EV向けリチウム電池調達で中国企業とタッグ

2019/06/12 5:00 東洋経済ONLINEより)

69日、同社は世界で販売する車の半分にあたる550万台をハイブリッド車(HV)などの電動車にする目標時期を2025年とし、従来の計画から5年前倒しすることを明らかにした。・・・」

『苦し紛れのテスラが照らす自動車販売の未来

201931日 日経ビジネスより)

EV(電気自動車)メーカーのテスラは228日、全ての販売をオンライン経由に変更すると発表した。今は米国だけで約100カ所に販売店を置いているが、その多くを数ヶ月以内に閉鎖する見通し。資金繰りが苦しい中での苦肉の策ではあるが、次世代のクルマ販売のあり方を提示している面もありそうだ。

 テスラは同日、量産型セダン「モデル3」で廉価モデルを発売すると発表した。販売価格は35000ドル(約390万円)から。最安値モデルの最高速度は時速130マイル(209キロ)、航続距離は220マイル。1つ上の37000ドルモデルの最高速度は時速140マイル、航続距離は240マイルになるという。

同社は公式ブログで「これらの価格帯を達成するため」と前置きし、販売手法の変更について併記した。一部の交通量の多い場所にある店舗はギャラリーやショーケースなどとして残すが、多くは今後数カ月以内に閉鎖する。販売店の閉鎖などのコスト改善により、自動車の価格を平均6%ほど下げることができるのだという。

 新車の販売といえば、販売店を介すのがこれまでの常識だ。販売店はアフターサービスや車検、修理などの業務もこなし、収益を確保する。自動車メーカーにとっては、販売店は顧客を囲い込む重要なタッチポイントだ。

 ただ、テスラの場合、販売店といっても、ショッピングモール内に設けた小規模店が多かった。実際の販売手続きはオンライン経由。これまでも業界の常識を覆す販売手法を採っていた。

 そうした販売モデルを作れたのは、テスラのEVはネットにつながる機能を備えているからだ。自動運転機能などのソフトは遠隔でアップデート。クルマに備えたカメラは道路状況などを常に記録し、これらの情報を基にテスラはより便利な機能や地図の充実などを実現している。

 2017年に大型ハリケーン「イルマ」が米南部を襲った際には、テスラはハリケーンの進路にあった車両のバッテリー容量を無線ネットワークを使って無料で増量した。航続距離を延ばすことで、ハリケーンの進路から逃れやすいようにドライバーを手助けしたのだ。万が一の充電切れに備え、急速充電機を置いた販売店を設置する、といった発想はテスラにはない。

 オンライン販売では引き渡しから7日以内か1000マイル以下の走行であれば、無料で返却することができる。ちょうど、通販サイトの「ゾゾタウン」と同じような仕組みだ。テスラは「車を購入して週末の友人との旅行で数百マイル走っても(満足できなければ)無料で返却できる」とする一方で「顧客がテスラを持ち続けたいと思うと確信している」と自信を示す。

 テスラはこれまでも、地図が見やすい縦長の大型モニターを車内に設置するなど、クルマに新たな風を吹き込んできた。「量産モデルの投入で増えていく受注をネットでうまくさばけるか、お手並み拝見だ」とモータージャーナリストは話す。とはいえ、クルマの「コネクテッド」化は今後、確実に広がっていく。テスラのチャレンジは、日本の自動車メーカーにとっても参考になるはずだ。

 

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