震災・原発事故

2017年6月28日 (水)

騙されてはいけない1491―今起こっている福島原発事故・「タービン建屋東側の地下水濃度、3,4号機取水口間について・・!?」

東電の627日の記者会見配布資料「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」と616日の「タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況について」の「タービン建屋東側の地下水濃度」からで、前回の『騙されてはいけない1491―「タービン建屋東側の地下水濃度・・!?」』の“続き、その②”のようなものです。

「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」の“護岸地下水、“3,4号機取水口間”の地下水観測孔No.3-5においてトリチウムが過去最高値を更新しています。

値は190Bq/L(塩素除く)と排水目標の基準としている1500 Bq/Lからはかなり低いものです。

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今回は注目されていない“3,4号機取水口間”を紹介しますが、「タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況について」の“タービン建屋東側の地下水濃度”の“3,4号機取水口間”と“3-4号機間地盤改良工事の進捗状況(616日朝時点)”です。

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 以下は、それと対応する実際の現場の航空写真(マップより)を見たもので、地下水観測孔No.3-5や海側遮水壁、地盤改良部分、ウェルポイントなど一応の説明を付けています。

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図の説明にある“地下水・海水溜まり”は海側遮水壁の内側にある遊水地のような埋立て未完部分(東電はわざ? と残している・・)、汚染地下水と海水の混合した“溜まり”です。

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“溜まり”池はアスファルトの様にも見えるので拡大したものですが、やはり相当黒く濁ったもの(汚染水)が海側遮水壁を通して浸出しているように見え、シルトフェンスが3重に張られています。

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2017年6月19日 (月)

騙されてはいけない1491―今起こっている福島原発事故・「タービン建屋東側の地下水濃度・・!?」

東電の617日の記者会見配布資料「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」と62日の「タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況について」の「タービン建屋東側の地下水濃度」からです。

以前にも言ったことですが、何故そうなるのか不思議な事ですが、護岸地下水は汲み上げポイントによってその汚染度と構成というか、組成にかなり違いが見られます。

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 まず、護岸の一号機建屋より北側の地下水観測孔No.0-1No.0-1-2No.0-3-2No.0-4No.1-12はトリチウムが1万Bq/L以上と高く、全βは低い(一番高いNo.1-122,500Bq/L)トリチウム高・全β低のグループ①があり、地下水観測孔No.1No.1-17(ウェルポイントも)はトリチウムと全βの両方がとんでもなく高くグループ②、地下水観測孔No.1-6No.1-14No.1-16はトリチウムがさほど高くなく、全βが異常に高いグループ③です。

以下の「タービン建屋東側の地下水濃度」の図で分かりやすいようにグループ①を黄色、グループ②を赤、グループ③を紫で囲んでいます。

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 この図では、汲み上げポイントの深さが分かるのですが、グループ①は13mと16mだけで、グループ②・③は5mと16m共にあるので、井戸の深さに関係ないようです。

 何故このように組成が異なる地下水が汲み上がるのか? という問題ですが、地下水の放射能汚染(全β=ストロンチウム90)は重い粒子なので、素人(私のこと)が想像するほど速やかに流れず、ゆっくりと移動、その影響が出ているものかも知れませんが?

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2017年6月14日 (水)

騙されてはいけない1490―今起こっている福島原発事故・「増設多核種除去設備の漏えい、全ベータ5万4千Bq/L・・!?」

東電の613日の記者会見配布資料「福島第一原子力発電所の状況」と平成26227日の「増設多核種除去設備/高性能多核種除去設備の設置について」からです。

 13日の「福島第一原子力発電所の状況」を見ると、増設多核種除去設備(C系)の汚染水の漏えいが報告されていました。

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 漏れた汚染水の全βが54,000Bq/Lは、全βがストロンチウム90の代替指標であるだけにただ事ではないのですが、漏えい範囲を「約6m×6m×深さ1mm」としていて、深さ1mmの汚染水が約6m×6mも広がるのも不自然? というか、不可解です。

 増設多核種除去設備の説明と場所をマップの航空写真で紹介しておきます。

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増設多核種除去設備のC系での漏れ(正確には溢れ)事故ですが、増設多核種除去設備はA・B・C系の3系列あって、1系列で250/日の処理能力です。

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2017年6月 9日 (金)

騙されてはいけない1489―今起こっている福島原発事故・「陸側遮水壁の状況(第二段階)と陸側遮水壁周辺(10m盤)の地下水収支・・!?」

東電の68日の記者会見配布資料「陸側遮水壁の状況(第二段階)」と525日の「廃炉・汚染水対策チーム会合 第42回事務局会議」・「【資料3-1】汚染水対策」の「陸側遮壁の状況(第段階)」からです。

68日の「陸側遮水壁の状況(第二段階)」ですが、わかり難いので一部を拡大・編集しています。

地下水位・水頭状況

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地中温度経時変化

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【参考】地中温度分布図

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 「地下水位・水頭状況」の図を見ると陸側遮壁(海側)の内側と4m盤と呼ばれる海側の護岸部までの水位がほとんど同じで、「【参考】地中温度分布図」では完全凍結している陸側遮壁(海側)を通して? 地下水移動量が130/日もあることになっています。

(以下は「【資料3-1】汚染水対策」の「陸側遮壁の状況(第段階)」より)

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「地中温度経時変化」の図の“維持管理運転”とは「分に造成された箇所の成を制御することを的とし、地盤への冷熱の供給量を調整する」というものです。

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現状の陸側遮水壁周辺(10m盤)=建屋周辺の地下水収支ですが、わかり難いので以下に“2017.4.14.30”の現状を書き出して見ました。

2017.4.14.30

サブドレンくみ上げ量(実測値)       A1=530/

建屋流入量(実測からの推定値)       B1=130/

4m盤への地下水移動量(実測からの推定値)  C1=130/

閉合範囲外への移動量           D1=0/

降雨涵養量 (実測からの推定値)   E1=80/

地下水位変動への寄与量(実測からの推定値) E2-60/

山側からの地下水流入量(実測からの推定値) F1650/

 A(530)+B(130)+C(130)+D(0)-E(80)+E2(-60) F1650/日)

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結局、山側からの地下水流入を“サブドレン汲み上げ”と“地下水ドレン汲み上げ”及び山側上流の“地下水バイパス汲み上げ”で凌いでいるのが現状で、全て海(港湾内)へ放流しています。

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2017年6月 6日 (火)

騙されてはいけない1488―今起こっている福島原発事故・「G6エリアA9タンクフランジ部からの水の滴下、またフランジ型タンク・・!?」

東電の65日の記者会見配布資料「G6エリアA9タンクフランジ部からの水の滴下について(続報)」と525日の「廃炉・汚染水対策チーム会合 第42回事務局会議」・「【資料3-1】汚染水対策」の「タンク建設進捗状況」からです。

 まず、「G6エリアA9タンクフランジ部からの水の滴下について(続報)」ですが、“(続報)”とあるのは、「0930 内堰内の水の汲み上げを開始。汲み上げた水は、角形鋼製タンクに移送し、その後タービン建屋に移送開始」が加筆されただけ、またフランジ型タンクの欠陥が出た汚染水漏れの事故です。

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 「漏えい・応急処置状況対策」の写真が小さく「養生実施」がどのようなものか拡大してみましたが、単に“漏れ”をビニールシートを筒状にして受け、小型簡易タンクに誘導しているだけ? に見えます。

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G6エリアA9タンクの場所をマップの航空写真で見たものですが、近くの車両と比較すると1000トン容量のフランジ型タンクの大きさが分ります。

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 東電は「タンクの進捗状況」で2020年までに550000㎥の目標を掲げていますが、1000㎥のタンクは水を抜くだけで2日(約500/日)掛かりかなり大変なようです。問題はフランジ型タンクを何時までに今回のようなSr処理水やRO処理水などの汚染水の貯留を止め、水を抜き、解体処理して新型にリプレースできるか? ということです。

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2017年6月 3日 (土)

騙されてはいけない1487―今起こっている福島原発事故・「また、サブドレン吸着塔2B入口配管付近からの漏えい・・!?」

東電の526日の記者会見配布資料「福島第一原子力発電所の状況」の「サブドレン他水処理施設の状況」と410日の「福島第一原子力発電所サブドレン吸着塔2B入口配管付近からの堰内漏えいについて」からです。

410日の「福島第一原子力発電所サブドレン吸着塔2B入口配管付近からの堰内漏えいについて」は『騙されてはいけない1479―今起こっている福島原発事故・「サブドレン吸着塔2B入口配管付近からの堰内漏えい・・!?」』で報告していますが、同じ汚染水漏れ事故です。

今回の「福島第一原子力発電所の状況」の「サブドレン他水処理施設の状況」

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410日の「福島第一原子力発電所の状況」の「サブドレン他水処理施設の状況」(既報)

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410日の「福島第一原子力発電所サブドレン吸着塔2B入口配管付近からの堰内漏えいについて」(既報)

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サブドレン他水処理施設の場所(既報)

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 ただし、今回の漏れは約2.7トンと量が多く、前回のように“拭き取って完了”などと言うものではありません。

 今のところ、前回のような報告が見当たらないのが、また不思議なのです。あまりにかっこ悪いので止めた?

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2017年5月27日 (土)

騙されてはいけない1486―今起こっている福島原発事故・「H4エリア、フランジ型タンクの解体完了とその汚染水漏れの始まり・・!?」

東電の526日の記者会見配布資料「H4エリアフランジタンクの解体完了について」からですが、H4エリアの問題事故は2013819日の「H4北エリアNo.5タンクから漏洩発生」から始まる、フランジ型タンクの欠陥問題があります。

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東電は819日の当初、「H4エリアのタンクにおける水漏れ・・」として、「タンク周辺の堰内に溜まっていた水がドレン弁を通じて堰外へ漏えい・・」が主な原因として、汚染水漏れを軽く考えようとした伏しがあります。

2013819日の報告

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 ところが、タンク周辺を調べると、「5(H4--5)タンク近傍の底部で水の広がりがあることから、当該タンク5(H4--5)の水位を確認した結果・・約3m水位が低下」ということでタンクから約300トン汚染水が漏れていたのです。

 なお、「約300トン汚染水漏れ」はそれまでの話、5(H4--5)タンクの汚染水を完全に止水するか全量抜き取るまで汚染水漏れはずっと続いたはずです。

2013820日の報告

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 そして短い弧状の外壁を何段も継ぎ足してボルト締めするフランジ型タンクは汚染水の貯留には脆弱(ボルト締め付け部)過ぎたのです。

フランジ型タンクの解体

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 今回は、「H4エリアのフランジタンクの解体は完了」ですが、一時はフランジ型のタンク全部を解体する方針も、増え過ぎた貯留汚染水には勝てず、やむなく多核種除去やSr処理の処理水の貯留に使用しているのです。

注)2017525日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第42回事務局会議)、「【資料1】プラントの状況」の「各エリア別タンク一覧」より

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 当初は周辺土壌やB排水口の除染を行なっていたのですが、201736日にはタンク底部や下流近傍(北側)の掘削・除去までして「汚染土回収」(開始)をしています。

201736日の汚染土回収実施予定の報告

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それでも地下水バイパス揚水井への影響(揚水井No.10トリチウムが異常に高い)は止まらない? のです。

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2017年5月23日 (火)

騙されてはいけない1485―今起こっている福島原発事故・「K排水路の枝管の排水濃度と表面線量の高い場所・・!?」

東電の522日の記者会見配布資料「(第53回特定原子力施設監視・評価検討会)排水路の水の濃度低減対策について」の「2.K排水路流域の調査(枝管の排水濃度)」と「2.K排水路流域の調査(10m盤の調査:表面線量マップ)」からです。

<元の報告>

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「K排水路の枝管の排水濃度」の高い所と「表面線量」の関連を見る意味で少し加工・編集して並べ、参考に同じ場所のマップの航空写真も載せています。

 なお、10m盤の調査の表面線量マップは黄色で囲んだ部分は線量が計測されておらず、空白です。航空写真の赤枠で囲んだ場所は大体ですが表面線量の高い所です。

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2017年5月17日 (水)

騙されてはいけない1484―今起こっている福島原発事故・「サブドレン・地下水ドレン浄化水と水処理設備のトリチウム濃度・・!?」

東電の517日の記者会見配布資料「サブドレン・地下水ドレン浄化水の排水に関する確認結果(2016年度第2四半期分)」と「サブドレン・地下水ドレン浄化水の排水に関する確認結果(2016年度第3四半期分)」及び「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」、「水処理設備の放射能濃度測定結果」からです。

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 それぞれ少し意味が違うものですがトリチウムに注目して、上記の分析結果を見ると「サブドレン・地下水ドレン浄化水の排水に関する確認結果(2016年度第2四半期分)」が470Bq/L、「サブドレン・地下水ドレン浄化水の排水に関する確認結果(2016年度第3四半期分)」が510 Bq/L、「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」が970 Bq/L(第三者機関)となりますが、水処理設備の放射能濃度測定結果」の“淡水化装置出口水”は63 Bq/L(表の単位はBq/cm3)にもります。

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2017年5月13日 (土)

騙されてはいけない1483―今起こっている福島原発事故・「1号機建屋カバー柱・梁(二階部分?)の取り外し完了・・!?」

東電の511日の記者会見配布資料「福島第一原子力発電所1号機建屋カバー柱・梁の取り外し完了について」とその写真・動画集および「福島第一原子力発電所 ヘリポートの運用開始」からです。

 東電は「1号機建屋カバーの柱・梁の取り外しが完了」としていますが、“吊り上げ前”と“切断箇所 吊り上げ中”、“取り外し後の原子炉建屋”の写真を見ると、それは二階部分です。後で別に使うつもりなのか、一階部分(一段目の柱・梁のこと)は残したまま、何か変? です。

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 それと話は別ですが、東電は「ヘリポートの運用開始」を報告していますのでヘリポートの写真から場所を推定しました。

 今頃、ヘリポートを整備というのは遅過ぎで、作られたヘリポートを見るとどこにでも出来るもの、例えば今回のように駐車場やサービスヤードを利用して作れます。

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