私の世界・東京生活⑤―「完徹二日」
当時の私は京都と東京を往復する二重生活で、一週間の内に月曜の朝に東京に行って木曜か金曜の晩に京都に帰るというものです。仕事が混むと良く徹夜をすることになります。それも全く寝ないで朝までやってそのまま納品という事がよくありました。ただし、プログラムを組むというのはほとんどなくて、報告書をまとめる仕事です。
アルバイトの人に図表の作成や電卓の計算を手伝ってもらって報告書の原稿を書くと言うものです。ひどいときは丸二日寝ないでやら無ければならないことがありました。いわゆる完徹二日です。
二日目にもなると明け方の4時ごろがきびしいのです。余りに眠くてペンが進まないのでアルバイトの子に、
「すまないけど1時間ほど休むので、1時間したら起こして!・・」
と言って空いた机の上に横になって寝ようとするのですが、誰かが体を突っつくのです。
「そんなことしたら寝られへやんか!なんやねん、聞きたいことかがあるの?・・」
と起き上がるとバイトの子は冷酷に、
「時間です!?・・」
と言うのです。
京大式カードをメモ帳代わりに使っていたのですが日程欄の忙しい時を見ると4ヶ月で1ヶ月以上の徹夜をしていました。若いから出来たのとそのしわ寄せが今来ているのかも知れません。
話しは別に:徹夜でやった仕事をNBCに納品して、打ち合わせが終わるとたいていOFFなので京都に帰りました。そのときの新幹線の3時間は至福の時でした。徹夜明けでも新大阪まで乗り過ごさないことが自慢でした。
完徹二日は約60時間ほどになり今は自分でも驚きます。
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