知らない世界

2024年2月21日 (水)

私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・『LondonCats Worldwide(LCWW)、大のネコ好き・コンテスト・・のネコ!?』

 ネットの“Mail Online”(dailymail.co.uk)の記事から、「ゴロゴロと喉を鳴らして! 素晴らしいネコたちは大のネコ好き・コンテストに出場するために前足を前に・・!」:“Purr-fect displays! Fabulous felines put their best paws forward to compete in Catstravaganza contest”という、「LondonCats Worldwide (LCWW)がペット愛好家をネコの祭典に招待!」という話ですが、その記事に出ているネコの写真を適当に加工・編集したものです。

Lcww01

Lcww02

 Google翻訳では“Catstravaganza contest”をカストラヴァガンツァ・コンテストとしていて、意味不明なものです。“Cat”を除く“stravaganza”はイタリア語La stravaganza(ラストラバガンツァ)の「熱狂、狂態」の意なので「ネコ狂い・コンテスト」という感じなので、少しお上品に「大のネコ好き・コンテスト」ではないかと思います。

 以下はLondonCats Worldwide (LCWW)のホームページからです。

Lcwwaa

 

| | コメント (0)

2024年2月12日 (月)

私の世界・知らない世界―『向こうがラファに来れば私たちはおしまい・・!?』

 ネットのBBCニュースから、「イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は9日、パレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファへの攻撃拡大に先駆け、民間人の避難計画を用意するようイスラエル国防軍に指示・・」という話です。

 BBCはガザ地区最南部ラファへの難民キャンプに人々が集積・拡大しているビフォー・アフター画像を載せています。

Aa_20240212074701

 その場所をマップの衛星写真で見ると、ラファの中心部からは海岸寄りに少し離れたところです。

01_20240212074701

・イスラエルとエジプトの国境近くに広がる難民キャンプで、たこを揚げるパレスチナ人の少年(8日、ガザ地区最南部ラファ)

Cc_20240212074701

『イスラエル首相、ガザ最南部ラファの住民「避難」計画策定を軍に指示

2024210日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は9日、パレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファへの攻撃拡大に先駆け、民間人の避難計画を用意するようイスラエル国防軍に指示した。

首相府によるとネタニヤフ首相は軍と治安当局の幹部に、「住民避難と(イスラム組織)ハマス大隊の壊滅を、合わせて実施するための計画を、内閣に提出」するよう指示したという。

首相は声明で、「ハマスを排除することなしに戦争目標の達成は不可能で、ラファにハマスの4大隊を残したまま、それは不可能だ。むしろ、ラファでの活動激化に伴い、民間人は戦闘地帯を避難する必要がある」としている。

昨年107日の戦闘開始以降、ガザ地区各地から約150万人が戦いを逃れようとラファへ流入している。

アメリカはイスラエルに対して、ラファ侵攻は「大惨事」になると警告している。欧州連合(EU)と国連も、懸念を示している。

支援団体は、ラファから住民全員を避難させるのは不可能だとしている。

ガザの他地区から戦闘を逃れようとラファへ避難した住民のほとんどは、プラスチックシートなどで作ったテントに寝泊まりしている。

ハマス運営のガザ保健省によると、9日にはイスラエルの空爆で少なくとも15人が死亡した。イスラエルはこれについて、コメントしていない。

・ガザの難民キャンプで、援助団体による食料の配給を待つ子供たち(5日、ラファ)

Bb_20240212075101

アメリカのジョー・バイデン大統領は8日、ラファに直接言及しないながらも、ガザにおけるイスラエルの行動は「やりすぎ」だと述べた。

ホワイトハウスのジョン・カービー戦略広報担当調整官は、イスラエルがラファでもどこでも、軍事作戦を展開する際には、「罪のない民間人の生命保護を、要素として確実に検討するべき、特別な義務がある」と強調。「今あそこで軍事作戦を実施すれば、罪のない民間人にとって大惨事となる。そのようなことを、我々は支持しない」と述べた。

EUのジョセップ・ボレル外交安全保障上級代表はソーシャルメディアで9日、「イスラエルがラファに軍事侵攻を行うという情報は、心配だ。ただでさえひどい人道状況と堪えがたい民間人の犠牲を、さらに悪化させる、壊滅的な影響をもたらす」と書いた。

これに先立ち国連のアントニオ・グテーレス事務総長も、ラファに「人道的な悪夢」が訪れると警告。ステファン・デュジャリック報道官はさらに、「ラファの民間人の運命を、非常に心配している(中略)大勢の人を守る必要があると同時に、強制移住は、大勢の強制移住は見たくない。このことははっきりしていると思う」と述べた。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリーニ事務局長はエルサレムで記者団に、「ラファでは不安とパニックの空気が広がっている」と話した。

「ラファの後にどこへ行ったらいいのか、ほとんどの人はまったくわからない状態だ」と事務局長は言い、「この多くの人のさなかで大規模な軍事作戦が展開されれば、ただでさえ続く果てしない悲劇が、さらに増すだけだ」と警告した。

・「向こうがラファに来れば私たちはおしまい」

2児の母、ガルダ・アル・クルドさんは、戦争開始以来、6回も移動を余儀なくされたと話す。イスラエルはラファを攻撃すると思うが、その前に停戦合意が結ばれることを期待するしかないとも言う。

「もし(イスラエルが)ラファにくれば、私たちはおしまいです。死を待っているような状態です。ほかに行く場所がないので」と、アル・クルドさんはBBCに話した。アル・クルドさんは現在、ラファ市内の親類の家にいる。ほかに20人が、一つ屋根の下にいるという。

イスラエルによると、昨年107日のハマスによるイスラエル南部奇襲で、1200人以上が殺害された。

他方、ハマス運営の保健省によると、イスラエルの反撃で27900人以上のパレスチナ人が殺害され、少なくとも67000人が負傷した。

(英語記事 Israel-Gaza war: Netanyahu orders military to plan evacuations from Rafah

| | コメント (0)

2024年1月23日 (火)

私の世界・知らない世界―『コカイン積んだ半潜水艇・・!?』

 ネットのAFPのニュース記事から、「コカイン積んだ半潜水艇を拿捕・・」という話ですが、「コカイン積んだ半潜水艇」は去年(2023年)の5月に『私の世界・面白い話のネタ―「大麻3トン密輸で拿捕の半潜水艇がグーグル・ビューで見れる・・!?」』で紹介しています。

エクアドル・エスメラルダス近郊で行われた同国警察とコロンビア海軍の共同作戦で拿捕された、コカインを輸送中の半潜水艇。エクアドル軍提供(2024120日撮影、同21日提供)。(c)AFP PHOTO / ECUADOREAN ARMED FORCES

02_20240123080901

 コロンビアのバジェデルカウカ(Valle del Cauca)県ブエナベントゥラ(Buenaventura)港と前回のマガラの場所で、いつもこの辺りのようです。

03_20240123080901

 前回と今回の半潜水艇を比較するとほとんど同じ、後に船外機が4機?付いていますが前回は3機のようなので、より高速化したようです。

01_20240123080901 コカイン積んだ半潜水艇を拿捕 コロンビア・エクアドル両軍

2024122 15:27 発信地:ボゴタ/コロンビア)

122 AFP】南米コロンビアとエクアドル両軍は週末、コカインを密輸していた半潜水艇2隻を、太平洋の自国領海内でそれぞれ拿捕(だほ)した。

 コロンビア海軍は21日、バジェデルカウカ(Valle del Cauca)県ブエナベントゥラ(Buenaventura)港付近で全長約15メートルの半潜水艇を拿捕。乗組員3人全員を逮捕し、コカイン795キロを押収したと発表した。

 一方、エクアドル軍は20日、コカイン約3トンを積んだ同型の半潜水艇を拿捕し、乗っていたコロンビア3人を逮捕したと明らかにした。

 国連(UN)の昨年の報告書によると、コロンビアの2022年のコカイン生産量は過去最高を更新した。エクアドルはコカインを生産していないが、主にコロンビアから欧米への麻薬密輸ルートの主要経由地の一つとなっている。(c)AFP

| | コメント (0)

2023年12月29日 (金)

私の世界・知らない世界―『イスラエル軍がガザ地区で大型爆弾多用・・500カ所以上!?』

 ネットのCNNのニュース記事から、「イスラエル軍がガザ地区で大型爆弾を多用・・」という話です。

・イスラエル軍の攻撃で破壊されたガザ北部のジャバリヤ難民キャンプ/Stringer/Anadolu Agency/Getty Images

200006

 以下は、マップの航空写真で見たジャバリヤ地区の一例ですが、こんな人口密集地域に500カ所以上も2000ポンド(約907キロ)爆弾を落とすのは「狂気の沙汰」としか思えない所業です。

200001

 イスラエル軍使用の2000ポンド爆弾はアメリカ軍のMK84と思われ、超大型の無誘導爆弾で、ウィキによると湾岸戦争中のイラクやイスラエル空軍の1981年イラク原子炉爆撃などに使用されています。

 もっと威力のある通常(核以外)爆弾には、重量6,803.9kgのBLU-82(デイジーカッター)や約9,800 kgのMOAB(モアブ)があり、イスラエルが使ってしまわないか心配です。

・MK84Mark 84、マーク84

200003

アメリカ合衆国の無誘導爆弾である。重量2,000ポンド(907.2kg)クラスのこの爆弾は、Mk.80シリーズの兵器の中で最も広く用いられている。

<概要>

ベトナム戦争中に配備されたこの兵器は、Mk.80シリーズで最も多くの高性能爆薬を積んでいることから、一般的に投下されている大型無誘導爆弾の大半は本爆弾である。その後、重量6,803.9kgBLU-82デイジーカッターが配備されると重量では第二となり、さらにBLU-82の後継として現代では重量10,251.2kgGBU-43/B MOABが配備されたため、第三位となった。しかし、これらの爆弾はその巨大さゆえに運用上の制約が大きく、通常の作戦においても広範に用いられる爆弾としては依然としてMk 84が最大級のサイズとなっている。

湾岸戦争中のイラクで飛行したF-117 ナイトホークの搭乗者たちは、本爆弾の相当な破壊力と爆風半径により、この爆弾を「ハンマー」と渾名した。この際には、弾体にGBU-27 ペイブウェイIIIキットが装着され、F-117専用として使われていた。

1981年のイラク原子炉爆撃事件では、イスラエル空軍のF-16戦闘爆撃機が16発のMk.84を投下、うち14発が命中し建設中の原子炉は破壊された。・・・

BLU-82/B(デイジーカッター:Daisy Cutter

200004

軍事スラングで、地表の構造物を薙払うように吹き飛ばす爆弾、あるいはそのような目的で作られた延長信管を指す。デイジー(Daisy)とはヒナギクの英名のことで、ヒナギクは原産の欧州では芝生の雑草扱いのため、デイジーカッターは「雑草を刈るもの」という意味になる。

代表的なものとして、アメリカ空軍が開発した総重量約6,800 kgの巨大爆弾、制式名称BLU-82/B がある。・・・

・MOAB(モアブ、英: Massive Ordnance Air Blast、大規模爆風爆弾兵器)

200002

制式名称 GBU-43/B は、アメリカ空軍が開発した爆弾である。20171月現在、通常兵器としては史上最大の破壊力を持つとされる爆弾である。・・・

長さ約9.1 m、重さ約9,800 kgの航空機搭載爆弾で、8,482 kgの炸薬が収められているという。・・・(=ウィキペディアより)

『イスラエル軍、ガザで大型爆弾を多用 ベトナム戦争以来の規模とも

2023.12.28 Thu posted at 20:00 JST

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区で軍事衝突が始まった今年10月7日以降の最初の1カ月間でイスラエル軍が数百発の大型爆弾を使い、多くは1000フィート(約305メートル)以上離れた住民らも死傷させる破壊力を持っていたことが28日までにわかった。

CNNとAI(人工知能)企業「シンセティック」による衛星画像などの分析で判明した。これら爆撃によって地面に刻まれた穴の直径は12メートル超で、500カ所以上にできていた。

この直径は、2000ポンド(約907キロ)爆弾が着弾した際に生じる規模と一致している。同爆弾は、米軍がイラク・モスルで以前に実行した過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討作戦で用いたものより4倍の重さともなっている。

ISIS壊滅の作戦で米軍が2000ポンド爆弾を使ったのは1度だけともされている。同組織が「国家」樹立を宣言し、「首都」としたシリア北部ラッカに投下していた。

兵器などの専門家は、ガザでの死者数の急増は2000ポンド爆弾のような大型爆弾の広範な利用が原因と非難。ガザは地球上で人口密度が最も高い地域の一つとなっており、大型爆弾の使用は重大な人的損失などを招くと説明した。

・瓦礫と化したジャバリヤ難民キャンプで頭を抱えて座り込む男性/Ali Jadallah/Anadolu/Getty Images

200005

米首都ワシントンに拠点を置く非営利団体「CIVIC」のメンバーは、ガザのような人口密集地域へ2000ポンド爆弾を落とせば、その後の地域社会の再建に数十年間要することを意味するとも主張した。同団体は、紛争が民間人に及ぼす被害を最小限にする対策などに取り組んでいる。

米国防総省の元諜報(ちょうほう)アナリストは、イスラエル軍が軍事衝突の最初の1カ月間にガザで実行した爆撃の頻度は「ベトナム戦争以来の規模だった」と分析。イラクにおける戦争と過激派掃討作戦でも今回ほどの密度に達していなかったと述べた。

軍事衝突がもたらしたガザの街並みなどが荒廃する大規模被害を受け、イスラエルはその責任を問われる国際的な圧力にさらされてもいる。強固な同盟国である米国のバイデン大統領さえ、ガザに対する「無差別爆撃」でイスラエルに非難を浴びせた。

一方で、イスラエル政府当局者は、大型爆弾の投入はガザを実効支配するイスラム組織「ハマス」を壊滅させるために必要と主張した。イスラエルは民間人の死傷者を最小限にするためあらゆる可能な措置を講じているとも反論した。

ガザでの交戦激化は、ハマスが今年10月7日にイスラエルへ大規模な奇襲を仕掛けたことがきっかけだった。

| | コメント (0)

2023年12月 9日 (土)

私の世界・知らない世界―『兵士の数も武器の数もロシア軍に劣る・・「地獄」の前線、ウクライナ兵がBBCに証言・・!?』

 ネットのBBCニュースの記事から、「兵士の数も武器の数もロシア軍に劣る・・「地獄」の前線、ウクライナ兵がBBCに証言・・」という、どうも「ウクライナ紛争が手詰まり状態でウクライナに不利に傾き始めている・・?」という話です。

 ゼレンスキー大統領は、まだ今だに「この反転攻勢はさらに大きな何かの始まりだと、盛んに強調・・」し、「戦場で手詰まり状態にはなっていない・・」と

仰ってるようです。

 なお、レポート中ほどのドニプロ川の説明図には、「ウクライナの勝利は、荒廃し放棄された土地の小さな区画・・」が分かるように、マップを加工・編集して添付していますが、ウクライナが侵攻したという「3荒廃し放棄された土地の小さな区画」は、ドニプロ川の中州の湿地帯?にしか過ぎないものです。

 

『兵士の数も武器の数もロシア軍に劣る・・「地獄」の前線、ウクライナ兵がBBCに証言

2023127日:ジェイムズ・ウォーターハウス、BBCウクライナ特派員)

・ウクライナでの戦争は開戦から2年目を迎えようとしている。1000キロメートルに及ぶ前線では、激しい戦闘が続く。画像はウクライナ東部ドンバス地方で活動するウクライナ兵(今年2月)

Aa_20231209081901

ウクライナ軍は兵士の数でも、武器の数でもロシア軍に劣っている。前線に立つウクライナ兵の1人は、脈々と流れるドニプロ川の東岸に築いた拠点に必死にしがみつこうとする自軍の厳しい状況についてBBCに語った。

6カ月前に始まったウクライナの反転攻勢の一環で、数百人のウクライナ兵がこの地域に入った。

ロシア軍の容赦ない砲火を浴びながら、ウクライナ兵はロシア軍が占領してきたこの場所で数週間を過ごした。ドニプロ川東岸のクリンキ村周辺で橋頭堡(きょうとうほ、橋のたもとに設ける陣地)を築こうとしていたからだ。BBCは今回証言したウクライナ兵の身元を保護するため、名前を伏せている。

私たちは、メッセージングアプリを介して彼から証言を得た。そこには、部隊のボートが川から吹き飛ばされたことや、経験の浅い援軍のこと、そしてウクライナ軍の司令官たちから見捨てられたと感じたことがつづられていた。

また、ウクライナ軍がロシアの侵略に対抗し始めてから2度目の年末が近づく中、緊張が高まっていることも浮き彫りにした。

ウクライナ軍は安全上の理由から、同地域の状況についてはコメントしないと、BBCに伝えた。

(ウクライナ兵の証言は太字で記載)

「(ドニプロ河岸)全域では絶え間なく、対岸まで渡ろうとする兵士が砲火にさらされています。仲間が乗った複数のボートが被弾して水中に沈み、ドニプロ川に永遠に消えていくのを見たことがあります」

「私たちは発電機や燃料、食料など、あらゆるものを携行しなくてはなりません。橋頭堡を築くにはあらゆるものが大量に必要ですが、この地域への物資供給は計画されていませんでした」

「現場まで行けば敵は逃げ出すものと、私たちは考えていました。そうすれば、必要な物をすべて落ち着いて輸送できるだろうと。しかし実際はそうなりませんでした」

「私たちが(ドニプロ川の東)岸に着くと、敵が待ち構えていました。捕まえたロシア兵から、私たちの上陸に関する密告があったと聞きました。いつ私たちがそこへ来るのか、具体的にどこで私たちを見つけられるのかを知っていたのだと。(ロシア兵は)大砲や迫撃砲、火炎放射システムなど、あらゆるものを発射してきた。もう脱出は無理だと思いました」

 

それでも、数百人のウクライナ海兵隊員は、ドニプロ川西岸の高台から発射されたウクライナ軍の砲撃にも助けられ、足場を固めることができた。

ドニプロ川はウクライナ南部ヘルソン州のロシア占領地域と、ウクライナ支配地域を隔てている。

01_20231209081901

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、この反転攻勢はさらに大きな何かの始まりだと、盛んに強調してきた。

ウクライナ軍参謀本部は123日、自軍がドニプロ川東岸の陣地を維持し、「敵の後方部隊に砲火を浴びせ、損害」を与えていると、日々の報告の一環として述べた。

しかし、この兵士の証言は、戦況をめぐりウクライナ政府と将官たちが分裂していると露呈する。

ウクライナ軍のヴァレリー・ザルジニー総司令官は111日付の英誌エコノミストに対して、「第1次世界大戦と同じように、我々はこう着状態に陥るような技術水準に達している」と語った。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はザルジニー氏の発言を即座に非難し、戦場で手詰まり状態にはなっていないとした。

 

「私たちは毎日、森の中で座り込み、攻撃を浴びていました。身動きがとれなかった。道路も小道もすべてが地雷だらけなので。ロシア兵はすべてをコントロールできていないので、私たちはそれを利用します。それでも、ロシア軍のドローン(無人機)は絶えず上空を飛んでいて、動きを察知したらすぐに攻撃できるようになっています」

「一番の弱点は物資の供給でした。ロシア兵が私たちの供給路を監視していたので、物資の運搬がなおさら困難になった。ボートやドローンを使って運んではいたものの、飲料水が本当に不足していました」

「自分の装備はかなり自分でまかなっています。発電機やポータブル充電器、防寒着などを、自前で買いました。いまは霜が降り始めていて、今後状況は悪化するばかりです。実際の状況は公表されないので、誰もこの状況を変えようとしません」

「何がゴールなのか、誰も分かっていません。多くの兵士は、司令部が単に自分たちのことを見捨てたのだろうと考えています。あの人たちは、私たち兵士の存在意義はは、軍事面より政治面で大きかったと考えている。だけど私たちは、自分の仕事をしていただけで、戦略には関与していませんでした」

 

ウクライナ軍がドニプロ川の東岸に到達したことで、ロシア軍が部隊の一部を前線の他地域から移転せざるを得なくなったことは間違いない。例えば、ロシア軍が厳重に守りを固めているザポリッジャ州の陣地などからだ。ウクライナ政府は同州で、もっと早くに突破口が開くことを望んでいた。

BBCロシア語は最近、この地域の川岸を守るロシア部隊の数人に話を聞いた。ロシア兵たちは、あの場所へ向かうのは「自殺行為」だと語った。戦闘ですでに多くの兵士を失っており、ウクライナ軍を拠点から動かすのは無理だと。

一方でウクライナ軍は、ロシア軍の補給路を標的にし、民間人を砲撃から守れるようになるまで、ロシア軍をドニプロ河岸から後退させたいとしている。

つまり、ロシア兵もウクライナ兵も、多くの砲火を浴びているということだ。

 

「こちらの損害の大半はミスが原因でした。誰かが塹壕(ざんごう)に素早く入れなかったり、うまく隠れられなかったり。集中力が欠けていると、あっという間に全方位から標的にされてしまう」

「でも医師たちのおかげで、医療班まで運ぶことができれば負傷兵は助けられます。医者たちは巨人です、神のような存在です。ただ、戦死者の遺体を運び出すのは無理です。危険すぎる」

「同時に、こちらのドローンやミサイルは敵にかなりの損害を与えています。捕虜をとったこともありますが、どこに置けばいいのか。負傷した仲間さえ、連れてドニプロ川を渡れないのに」

 

前線のあらゆる地点と同様に、ここでの作戦も消耗戦と化している。

ロシアが徴集兵や、恩赦と引き換えに受刑者を従軍させることで軍勢を保つ一方で、ウクライナは必要な人員の確保に苦慮している

・ウクライナを出たい男性たち……川を渡り山野を越え 書類を不法入手する人も(動画より)

Bb_20231209081901

BBCの最近の調査では、ロシアによる全面侵攻が始まって以降、徴兵を回避するために2万人近い男性がウクライナを出国していることが明らかになった。

 

「この場所には本来、個別の中隊ではなく、複数の旅団が配備されるはずでした。ともかく人員が足りません」

「私たちの部隊には若い兵士がたくさんいます。人手が必要です。でも欲しいのは、今ここにいるような新兵ではなく、訓練を受けた兵士です。3週間しか訓練を受けていない人もいます。数回しか発砲できない人もいます」

「完全に悪夢です。1年前ならそんなことは言わなかっただろうけど、今は、申し訳ないけど、うんざりしています」

「戦争に進んで志願した人たちはみんな、もうとっくに戦地に入っています。今となっては、お金でその気にさせるのはあまりに難しすぎる。いま動員されているのは徴兵を逃れられなかった人たちです。笑うかもしれないけど、泳げない海兵隊員もいるくらいです」

 

クリンキ村はがれきと化している。

1年前に、ヘルソン市やハルキウ州の複数地域が解放された時のような、はっきりとした安堵(あんど)感はいまのところ、再現されていない。

それどころか、ウクライナの勝利は、荒廃し放棄された土地の小さな区画にとどまっている。

・ウクライナではここ数週間で気温が急降下し、兵士にとってさらなる苦難をもたらしている。画像はウクライナ・キーウ近郊に対空砲を設置するウクライナ部隊

Cc_20231209081901

この状況のため、西側諸国に長期的支援を求めるゼレンスキー大統領が、その訴えを政治的に売り込むのは難しくなっている。

しかしそれでも、BBCに匿名で証言した兵士の戦いはこれからも続く。

 

「地雷で脳震とうを起こしたけど、脱出できた。でも同僚の1人は助かりませんでした。残されたのは彼のヘルメットだけでした」

「地獄から逃げ出した気分ですが、前回私たちの代わりに配置された兵士たちの方が、私たちよりもっと地獄を味わっています」

「次の配置転換が迫っています。もうすぐ、私がドニプロ川を渡る番がやってきます」

 

(追加取材:ハンナ・チョルノス、ヴィッキー・リデル、ハンナ・ツィバ、アナスタシア・レフチェンコ)

(英語記事 Outnumbered and outgunned by Russians in brutal riverside battle

| | コメント (0)

2023年12月 7日 (木)

私の世界・知らない世界―「ベネズエラとガイアナ、エセキボの領有権めぐり緊迫化・・!?」

 ネットのAFPのニュース記事から、「ベネズエラとガイアナが係争地エセキボの領有権めぐり緊迫化・・」という、またもや新しい戦争の火種、それもイギリスなど西欧先進国の旧植民地政策の“付け”が回って来たような、今世界中で起こっている話です。

 ベネズエラは係争地のエセキボ地域に関し、同地域の東側面を形成するエセキボ川が自然の境界としていますが、ガイアナの国土の3分の2強を占める広大なもので、「ガイアナも引き下がりようが無い・・」と思うのです。

Photo_20231207095101

 後ろにウィキによる「グアヤナ・エセキバ」の説明を載せておきます。

『係争地の領有権めぐり緊迫化 ベネズエラとガイアナ

2023126 14:42 発信地:ジョージタウン/ガイアナ)

126 AFP】ベネズエラと隣国ガイアナの間で、係争地をめぐり緊張が高まっている。ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)政権がガイアナ内の係争地の併合を目指しているのに対し、ガイアナは、国連安全保障理事会(UN Security Council)に介入を要請する構えを見せている。

 係争地は、ガイアナの国土の3分の2強を占めるエセキボ(Essequibo)地域。同国民80万人のうち125000人が居住している。米石油大手エクソンモービル(ExxonMobil)が2015年に同地域の沖合で油田を発見したのを受け、ベネズエラとの対立が鮮明となった。

 ベネズエラでは3日、同地域の領有権をめぐって国民投票が行われ、圧倒的多数の95%が同国の領有権を支持する立場を示した。マドゥロ大統領はこれを受け、同地域を併合し、「ガイアナエセキバ」と命名することをうたった法案の国会提出を閣議で提案した。

 また、ベネズエラ政府は国営石油会社に対し、原油採掘権入札を行うよう命じた。

 こうした事態を受け、ガイアナのアニル・ナンドラル(Anil Nandlall)司法長官兼法相は5日、AFPに対し、同地域をめぐりベネズエラ側に新たな動きが認められれば安保理に訴える意向だと明らかにした。具体的には、国連憲章第41条に基づく制裁、もしくは第42条に基づく軍事行動を要請するとしている。

 ガイアナはベネズエラの国民投票に先立ち、国際司法裁判所(ICJ )に対し、生存権への脅威だとして投票実施を阻止するよう要請。ICJ1日、ベネズエラに対し、「係争地の現状変更につながる行動を控えるべきだ」と言い渡した。ただ、ガイアナからの緊急介入要請は受け入れなかった。

 ベネズエラはエセキボ地域をめぐる係争に関し、ICJの管轄権を認めていない。同地域の東側面を形成するエセキボ川が自然の境界であり、それは歴史的にも認知されていると主張している。(c)AFP

・グアヤナ・エセキバ(スペイン語: Guayana Esequiba

ガイアナ西部にある地域。エセキボ川以西が該当し、面積は159500 km2

ガイアナが実効支配しているが西隣のベネズエラも領有権を主張しており、ベネズエラ側ではエセキボ地域(スペイン語: Essequibo)と呼称している。鉱物資源が豊かであるだけでなく、ガイアナにとっては国土面積の7割近くを占めるため、国勢も経済においても深刻な問題である。

<概要>

グアヤナ・エセキバの諸州を左上から時計回りに見る。1. バリマ・ワイニ州 2. ポメローン・スペナーム州 3.エセキボ諸島=西デメララ州 6.クユニ・マザルニ州 8.ポタロ・シパルニ州 9.アッパー・タクトゥ=アッパー・エセキボ州

国境をめぐるベネズエラとガイアナの対立は、かつての植民勢力スペイン対オランダ・イギリスの時代に根差し、1899年にはパリ仲裁裁定でイギリスの統治下にあったガイアナ(英領ギアナ(英語版))の領土と認められ、ガイアナは独立後もこれをもって最終決着しているとの立場であるが、ベネズエラは仲裁に不正があったとして認めていない。ガイアナが1966526日に独立したことで問題がさらに複雑化し、この領域の帰属についてはガイアナ独立直前の同年217日にイギリス、ベネズエラ、そして英領ギアナの3者がジュネーブ協定(英語版)に調印し、当事者が平和的かつ満足のいく解決策を見つけることで同意した。

ところがベネズエラは外交チャンネルや経済の手段を駆使し軍事行動に訴え、ガイアナが当該地の開発を進めようとすると、それを支持する国家に対し経済制裁をほのめかし圧力をかけてきた。2015年にガイアナ沖で米石油メジャー最大手のエクソンモービルが大規模油田を発見するなど、付近の地域で相次いで油田が確認された。これによりガイアナは2023年に経済成長率が38%に達することが見込まれるほどの経済的な恩恵を受けることとなり、経済的な思惑も働いてベネズエラの態度は硬化した。201510月にはベネズエラに着任したばかりのアメリカ合衆国大使ペリー・ホロウェイが1899年の仲裁協定を支持する立場を表明した際には、ベネズエラは二国間問題への干渉であるとしてアメリカ合衆国政府に抗議を行っている。

ベネズエラは1899年仲裁協定の拒否や、当該地域を最終的に自国領とするかといった点を問う、法的拘束力のない国民投票を2023123日実施した。このためガイアナは事前に国際司法裁判所(ICJ)に対して投票を差し止めるといった暫定的な措置を要請し、ICJはベネズエラに対してこの係争地について現在主流となっている状況の修正を試みるべきではないとした。しかし国民投票は実施され、その結果95%がエセキボ地域の領有に賛成票を投じ、ブラディミール・パドリーノ・ロペス(スペイン語版)国防相は国営テレビにて国民は見事にやってのけたと述べた一方、ガイアナのイルファーン・アリ大統領は国民に対して何も恐れることはないと呼びかけた。ガイアナはベネズエラの軍事的脅威に対抗するためアメリカ合衆国との軍事協力を模索している。ICJ2024年春にこの問題での裁判を計画しているが、ベネズエラはこの件に関してICJの管轄権を認めていない。

| | コメント (0)

2023年11月24日 (金)

私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・『“花祭り”でお出迎え!・・のネコ!?』

 ネットのAFPの記事から「台湾・桃園(Taoyuan)のフラワーフェスティバル・・」の話、ネコとブタの“お花畑”の空撮です。

・フラワーフェスティバルが行われた台湾・桃園の花畑沿いの道を歩く来場者を捉えた空撮写真(20231110日撮影)。(c)Sam Yeh / AFP

01_20231124092801

02_20231124092801

 ・・で、その場所ですが「台湾・桃園 フラワーフェスティバル」で検索すると“桃園花彩節”(=桃園フラワーフェスティバル)が分かります。

03_20231124092801

『【今日の1枚】花祭り、猫と豚がお出迎え 台湾

20231123 12:15 発信地:桃園/台湾)

1123 AFP】フラワーフェスティバルが行われた台湾・桃園(Taoyuan)の花畑沿いの道を歩く来場者を捉えた空撮写真。(c)AFP

| | コメント (0)

2023年11月 9日 (木)

私の世界・知らない世界―「アメリカが静かに台湾を徹底武装させていく!・・とBBC!?」

 ネットのBBCニュースの【解説】記事から、「アメリカが静かに台湾を徹底武装させていく・・」という話です。

 アメリカも日本も中国と締結した条約で「一つの中国」としており、台湾は中国の一部です。昔から国ではない組織やグループへの武器支援(CIAなどによる)はアメリカの常套手段なのです。

 文中に「中国海軍は世界最大」とありますが、それは艦船の隻数(中国は約360隻程度で、米国は297隻)のことで、大型軍艦となると数的・技術的に米国が圧倒的に優位に立ちます。

 米国には11隻の原子力空母があり、中国には普通空母の「遼寧」と「山東」の2隻しかありません。

 私的感想ですが、中国の台湾への「侵攻」や香港のような「中共への組み入れ」は、中国・台湾共に地獄行の所業に思えるのです。

 ウクライナ、パレスチナの次は台湾?

『【解説】アメリカが静かに台湾を徹底武装させていく

2023118日:ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ)

・台湾は蔡英文総統の下でアメリカとの協力関係を強調している

01_20231109081101

アメリカのジョー・バイデン大統領は最近、台湾に対する8000万ドル(約120億円)の資金供与を承認した。アメリカ製の軍備品を購入させるためのもので、中国は「遺憾であり反対する」とした。

はた目には、たいした額ではなかった。先進的な戦闘機1機の値段にも満たない。台湾はすでにアメリカの軍備品を140億ドル分以上発注している。たかが8000万ドル増えることに、大きな意味はあるのだろうか?

台湾へのどんな軍事支援にも激怒するのは、中国の標準的な反応だ。ただ、今回は何かが違う。

今回の8000万ドルは融資ではない。元はといえばアメリカの納税者の金だ。アメリカはこの40年以上で初めて、自国の資金を使って、公式に承認していない場所に武器を送ることになる。これは対外軍事融資(FMF)と呼ばれるプログラムの下で行われる。

昨年のロシアのウクライナ侵攻以来、FMFはウクライナに約40億ドルの軍事支援を送るのに使われてきた。

さらに、アフガニスタン、イラク、イスラエル、エジプトなどに数十億ドルを送るのにも使われてきた。ただし、これまで支援を受けてきたのは、国連に承認された国や組織だけだった。台湾は違う。

アメリカは1979年、国家として承認する相手を台湾から中国に変えた。しかし、アメリカはその後も、台湾関係法の下で台湾に武器を売り続けた。重要なのは、台湾が中国から攻撃された場合に自衛できる程度の兵器を売ることだった。米中関係を不安定にするほど多くの兵器は売らなかった。アメリカは何十年間も、この「あいまい戦略」を取りながら、中国とビジネスを行ってきた。同時に、台湾にとっての最も強固な支援国でもあり続けてきた。

しかしこの10年で、台湾海峡の軍事バランスは中国に大きく傾いた。もはや古いやり方は通用しない。アメリカは自国の政策に変化はないと主張するが、重要な点で変わっている。米国務省はFMFについて、台湾の承認を示すものではないと説明している。

しかし台湾から見れば、アメリカが台湾との関係を再定義しているのははっきりしている。アメリカが台湾に再軍備を迫っていることからも、そのことは明らかだ。そして台湾は、中国相手では完全に劣勢であり、アメリカの助けが必要だ。

台湾の与党の立法委員(議会議員)で、蔡英文総統や米議会有力者らと親しい王定宇氏は、「アメリカは台湾の軍事力向上の必要性を強調している。中国に対し、米台は共に立っているとの明確な戦略的メッセージを送っている」と話す。

王氏は、今回の8000万ドルは巨大な氷山の一角だと説明。バイデン氏が7月に大統領権限で、台湾に5億ドル相当の軍事サービスと軍用品の売却を承認したことを指摘する。

王氏はまた、台湾が2個大隊の地上部隊を訓練のためにアメリカに派遣する準備をしているとし、これは1970年代以来のことだと話す。

しかし、重要なのは資金であり、今回の供与は今後5年間で100億ドルにまでなりうるものの第1弾だと王氏は言う。

台北を拠点とするシンクタンク「プロスペクト・ファウンデーション」の賴怡忠会長は、軍備品が絡む取引の場合、長ければ10年ほど時間がかかると話す。「だがFMFだと、アメリカは自国の在庫から、自国の金を使って直接兵器を送ってくる。そのため一連の承認手続きを経る必要がない」

アメリカの連邦議会下院が分裂し、ウクライナへの数十億ドル規模の支援が保留されていることを考えれば、これは重要なことだ。ただ、台湾はウクライナに比べてかなり、超党派の支持を受けやすいと思われる。

それでも、パレスチナ自治区ガザ地区での戦争は、ウクライナでの戦争と同様、アメリカの台湾への武器供給を間違いなく圧迫するだろう。バイデン氏はウクライナとイスラエルへの戦争支援パッケージを提案しており、その中には台湾への支援も含まれている。

・中国の海軍は世界最大規模となっている

03_20231109081101

アメリカからの資金が何に使われるのかと台湾の国防部(国防省)に聞けば、関係者はすべてお見通しといった笑みを浮かべ、口を固くつぐむ。

しかし前出の賴氏は、根拠のある推測は可能だと指摘する。そして、兵器として非常に効果的で、使い方をすぐに覚えられる、対戦車ミサイル「ジャヴェリン」と地対空ミサイル「スティンガー」が候補だとする。

「それらを台湾は十分には保有しておらず、大量に必要としている」と賴氏は言う。「ウクライナでは、スティンガーはあっという間に底をついた。ウクライナの使用状況からすると、台湾は現在の保有量の10倍は必要だろう」。

台湾情勢を長年注視してきた専門家らは率直な見方を示す。それは、台湾は中国の攻撃に対して、嘆かわしいほど準備不足だというものだ。

問題は数多い。台湾軍は老朽化した戦車を何百台も保有しているが、新型の軽量ミサイルのシステムが少なすぎる。軍の指揮系統、戦術、方針はこの半世紀、更新されていない。多くの前線部隊には、本来の人員の60%しかいない。

台湾は中国で防諜活動を行っていないとされる。台湾の徴兵制度は崩壊している。

兵役につく期間は2013年に、1年からわずか4カ月に短縮された。ただ来年、また1年に戻される。だが、もっと大きな課題がある。兵役につく若者らから、冗談めかして「サマーキャンプ」と呼ばれるほどの内容なのだ。

「定期的な訓練はなかった」と、最近兵役を終えた男性は話す。「2週間に1回くらい射撃場に行って、1970年代の古い銃を使った。的に向けて撃ちはした。だが、狙い方をまともに教わらないから、みんな的を外しっぱなしだった。運動はゼロだった。最後に体力テストがあるが、何の準備もしなかった」。

男性によると、軍の司令官らは若者たちに関心を示さず、訓練を施そうという思いもまったくないようだったという。兵役期間が短いこともその一因だという。

・台湾の軍隊は中国と比べると大きく劣っている

04_20231109081101

アメリカでは、台湾が軍を改革して再建するには時間が足りないとの意識が強い。そのため、アメリカが台湾軍の再教育にも乗り出している。

台湾の政治および軍事の指導者たちは何十年もの間、台湾侵略は中国にとってあまりに困難でリスクが大きいとの信念に大きく依存してきた。イギリスと同様、台湾も海軍と空軍を優先し、陸軍を軽視してきた。

「基本的な考え方は、中国とは台湾海峡で交戦し、海辺で全滅させるというものだった。そのため、台湾は空と海の防衛に多くの資源を投入した」と、前出の賴氏は言う。

しかし、中国は今や世界最大の海軍と、台湾よりはるかに優れた空軍を持っている。あるシンクタンクが昨年実施した戦争ゲームの演習では、中国と衝突した台湾の海軍と空軍は、戦闘開始96時間で全滅するとの結果が出た。

台湾はアメリカの強い圧力を受け、「台湾要塞」戦略へとかじを切りつつある。中国による制圧を極めて困難にしようというものだ。

中心になるのは地上部隊であり、歩兵であり大砲だ。浜辺で侵攻してくる敵を撃退し、必要とあらば町や都市、そして密林の山奥の基地から、中国の人民解放軍(PLA)と戦う。ただ、これだと台湾防衛の責任を、時代遅れの陸軍に押し付けることになる。

・台湾の最大の強みは丘陵地帯が多い島であることとされる

05_20231109081101

「アメリカが1979年に国交を断った後、台湾軍はほぼ完全に孤立した。だから台湾軍は、ヴェトナム戦争時代の米軍の方針から抜け出せない」と賴氏は話す。

ただ、台湾もアメリカも、このことを最近まで気にしていなかった。1990年代から2000年代にかけ、台湾とアメリカの企業は中国各地に工場を建設していた。

中国は世界貿易機関(WTO)への加盟を目指し、実現させた。世界は中国経済を受け入れ、アメリカは貿易と投資が台湾海峡の平和を確保すると考えた。

しかし、習近平国家主席の台頭とそのナショナリズム、そしてロシアによるウクライナ侵攻が、そうした安穏とした想定を吹き飛ばした。

台湾にとって、ウクライナ侵攻から得た教訓は衝撃的なものだった。戦場を支配するのは大砲で、その発射速度は速く、精度は恐ろしいほど高い――。

ウクライナの兵士らは、砲弾を発射したらすぐ移動しなければならないことを学んでいた。さもなければ数分のうちに、ロシアの「対砲兵射撃」を浴びるからだった。

一方、台湾の砲兵部隊の多くは、ヴェトナム戦争か第2次世界大戦時代の砲を使っている。砲弾は手で込め、移動は困難で遅い。格好の標的になる。

こうした台湾のもろさが、アメリカを行動へと追い立てている。台湾の地上部隊がアメリカに派遣されて訓練を受け、アメリカの指導教官が台湾に来て海軍や特殊部隊に張り付いているのは、そのためだ。

・中国の習近平国家主席は、必要であれば武力を使って台湾を統一するとしている

06_20231109081101

台北にある国防安全研究院のリサーチ・フェロー、ウィリアム・チャン氏は、台湾が単独で中国を抑止することは望めないと話す。これは、ウクライナでの戦争からのもうひとつの教訓だ。

「台湾は重要なのか、国際社会は判断を求められている」とチャン氏は言う。「G7(主要7カ国)やNATO(北大西洋条約機構)が、自らの利益にとって台湾は重要だと考えるなら、台湾情勢を国際問題化しなければならない。そうすることで、中国は代償についてよく考えるからだ」。

中国のこのところの振る舞いは、意図せず台湾情勢の国際問題化を助けていると、チャン氏は指摘する。

「中国は南シナ海と東シナ海で膨張主義の動きを見せている」、「その結果、日本では軍事予算が倍増されている」。

結果的に、この地域の同盟関係が再構築されつつあると、チャン氏は説明する。アメリカ、日本、韓国の歴史的な首脳会談、次世代原子力潜水艦の建造を競うオーカス(イギリス、アメリカ、オーストラリア)やクアッド(日本、アメリカ、オーストラリア、インド)のような軍事同盟の重要性の高まり、アメリカとフィリピンの関係強化などだ。

「中国はこの地域全体の現状を変えようとしている」とチャン氏は話す。「それは台湾の安全保障が南シナ海や東シナ海とつながっていることを意味する。台湾はもはや孤立していないことを意味する」。

アメリカでは現在、どこまで台湾を支援すべきかについて激しい議論が交わされている。中国を長年注視してきた多くの人々は、アメリカが公式に関与を表明すれば、中国を抑止どころか刺激することになると話す。しかしアメリカは、台湾が独力での自衛を望めないことも分かっている。

長年の中国ウォッチャーは、アメリカの姿勢をこう言い表した。「戦略的あいまいさの問題については沈黙したまま、台湾を徹底的に武装させていく」。

(英語記事 The US is quietly arming Taiwan to the teeth

| | コメント (0)

2023年10月14日 (土)

私の世界・知らない世界―『ガザに闇が落ちる時・・!?』

 ネットのCNNニュースの『ガザに闇が落ちる時、世界が私たちにも目を向けてくれることを願う』からです。

 「オマール・グレイブ氏はガザ地区を拠点とする作家、人道活動家、ジャーナリスト。Xのアカウントは@Omar_Gaza。記事の内容は同氏個人の見解です。」とありますが、「よくこんな反イスラエル的記事を載せたなあ!」と感心します。

 イスラエルはガザ市民に24時間以内の退去を命じていますが、110万人もの人に何処へ行けと言うのでしょうか?土台無理・難題なのです。

 もしイスラエル軍の侵攻が始まれば大変なことになります。

・オマール・グレイブ氏/Courtesy of Omar Ghraieb

01_20231014072801

『ガザに闇が落ちる時、世界が私たちにも目を向けてくれることを願う

2023.10.13 Fri posted at 22:40 JST

パレスチナ自治区ガザ(CNN) 爆発の衝撃で自宅が揺れ、ノートパソコンが吹き飛んで、粉々に割れたガラスや破片の上に落下した。点滅する画面に目をやって私はため息をつき、また1台のコンピューターに、そしてこの原稿に、死を宣告することも覚悟した。私はパソコンを床からそっと拾い上げると、何とか命を吹き返させた。そして執筆を続けている。

ガザにいる私たちはこの5日間、誰もがニュースにくぎ付けになり、攻撃と反撃が交わされ、境界の両側で死者が増えていく様子を信じられない思いで見守っている。暴力は毎回、違う始まり方をする。だがここでの終わり方はいつも同じだ。パレスチナ人が重い代償を負う。私たちは永久に悲劇的な結末を予期しながら生きている。

今、私は原稿を書いている。なぜなら執筆は生命線であり、この数日の間に底知れぬ闇が深まっていく現実からの、つかの間の逃避でもあるからだ。

電気は止まり、水は不足し、家の外の空気は濃い煙と火薬の刺激臭に満ちている。のどと目がヒリヒリする。パンを求めて外出するのはあまりに危険だが、内なる平穏、あるいは少なくとも一時的な気晴らしにはなるかもしれない冷たいソルトキャラメルマキアートという罪深い快楽が頭をよぎる。15年を超えた息詰まる封鎖の下、世界最大の天井のない監獄とも呼ばれるこの沿岸部の貧しい飛び地に暮らすガザのミレミアル世代にとって、それ以上、何が期待できるのか。

私は原稿を書く。そして世界は、暴力、流血、闇が私たちを包み込む様子を見つめている。私たちは前例のない、恐ろしい時の中にいる。だが私にとって、そして多くのガザ住民にとっては、何十年にもわたって平和と安全、尊厳を求めながら停滞していた闘いが、また再燃しただけのようにも感じられる。私が西側メディアの報道に見る光景――イスラエルの占領も、封鎖も、私たちの苦しみもかき消した光景――は、私の自宅の窓から見える光景とは、似ても似つかない。

ガザの人たちは不確実な未来を思い、外の空気は張り詰めた予感と不安に満ちている。私たちはこの展開の末にどれほどの未来があるのか予想しようと試みる。食糧と水を断つという命令に加え、イスラエルが私たちに振るう集団暴力から避難するための備えとして、コツコツと備えておいた非常用品の中身を比べ合う。

私たちはこれまであまりに多くの衝突をくぐり抜けてきたので、常に余分な缶詰やナッツ類を非常用に購入する。水が不足し、断たれる中で、鍋やフライパン、瓶など液体が入るものには何でも水をたくわえ、底を突かないようにと願う。

近隣の住民は必需品について話し合い、余った物があれば何でも交換する。予備のおむつを見つけた家族もあれば、たくさんのパンを見つけた家族もある。多くを語る沈黙のやり取りの中で、彼らは全て口には出さない共感の言葉を通じて、商談と同じくらい大切に思える取引を演出し、互いに助け合った。彼らは最も効率良く避難できる計画と避難場所について戦略を練る。現実には、逃げる場所も避難する場所もどこにもないと、強く感じながらも。ガザ地区には、イスラエルの爆撃から私たちが逃れられるシェルターも防空施設も存在しない。

私は、これまでもそうしてきたように、おとなしくし続けるべきかどうか迷っている。私の人生を通じ、そしてその何十年も前から連鎖してきた内と外からの抑圧の層の下に、恐怖と不安を鎮めるのがこれまでの条件だった。世界は私たちの窮状を見て見ぬふりをし、私たちの人間性を否定し、私たちに対する抑圧を私たち自身の責任と非難する。私は自分が異次元に閉じ込められ、自分の正気や自分の魂を失うことなく周囲の状況に対応しようともがいているように感じる。

西側政府の偏見や選択的憤りは、今に始まったことではない。私たちが何年も、何十年も、イスラエルの占領と暴力と差別に苦しむ中で、彼らは私たちに目を向けたことも、気にかけたこともなかった。

問題は、私たちがここからどこへ向かうかだ。

自己検閲と外部の抑圧という地雷源の中を進みながら、私はパレスチナ人が暴力を非難し、ただ平和を希求することの価値を考えている。私たちの叫びを無視する世界の中で、私は自分の言葉が届くかどうかを問いかける。もし届かなければ、それは多分、自分がパレスチナ人だからだろうとは十分に分かっている。

暴力がエスカレートするたび、米国のメディアはイスラエル寄りの偏見をあらわにし、パレスチナ人の声の大部分をはかりから差し引く。ニュースで伝えられる人命の損失は恐ろしい。だがイスラエルが集団暴力を行使し、パレスチナ人が死傷する事態が過去何十年にもわたって繰り返されても、西側のジャーナリストや政治家が示す懸念ははるかに小さい。

世界が私たちにも目を向けてくれることを私は願う。私たちの声を聞き、私たちの人間性と、ほかの全ての人たちと同じように自由で安全に暮らす権利を認めてほしい。力の力学や政治的勝利が論議される中、ありのままの人間性や心の痛みに向けられる余地はまだあるだろうか。もしあったとすれば、私たちはとうに自由になっていたはずだ。

容赦なく残忍なイスラエル軍の攻撃も、境界が封鎖された抑圧的な状況も、私の正気をくじくことはできなかった。この数十年の間にイスラエル軍の占領が私たちの存在のあらゆる側面をゆがめ、私たちの土地と人々を打ち砕いたことは、忘れることも、無視することもできない。

私たちの刃を鈍らせ、最も明るい光を暗くしようとする世界の中で、夢見ること、痛みを感じることは、どれほど限られていようと、私たちの多くにとって最大の力になっている。今も私は声を上げ、読み続け、書き続け、そして希望を持ち続ける。

| | コメント (0)

2023年10月 9日 (月)

私の世界・知らない世界―『パレスチナ武装勢力とイスラエルが武力衝突・・!?』

 ネットのBBCニュースの『【写真で見る】 「戦争状態」、パレスチナ武装勢力とイスラエルが武力衝突・・』からです。

 写真が多いので、記事の文も含めて3分割して加工・編集し載せています。

 内容を読むと、「パレスチナ側のハマス戦闘員が侵攻して人質まで取る!」というのは初めてではないかと思うのです。

 人質は当然ハマスの重要拠点に置かれるので、イスラエルはそれ以外のパレスチナ市民を爆撃することになります。

01_20231009072401

・パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは7日、ガザ地区から数千発のロケット弾を発射し、イスラエルへの奇襲攻撃を開始した。

・複数のロケット弾がイスラエル南部アシュケロンを襲った。少なくとも40人のイスラエル人が死亡した。

・イスラエルの首都テルアヴィヴの集合住宅も被害を受けた。

・空襲警報のサイレンが鳴り響く中、イスラエル市民は屋内に避難している。

・しかし中には、屋外で、塀の陰にしゃがみ込んでロケット弾から身を守る羽目になった人もいる。

・ガザ地区から攻撃があった7日は、ユダヤ教の祭日シムハット・トーラーにあたる。

02_20231009072401

・ガザ地区からのロケット弾攻撃に加えて、ハマス戦闘員がイスラエルに侵入した。

・イスラエルが設置した分離フェンスを、ブルドーザーで突破した者もいた。

・パレスチナ側の戦闘員はイスラエル軍の戦車を奪い、破壊した。

・武装勢力はイスラエル軍の車両も奪い、ガザ地区へ運んだ。

・イスラエル側のトラクターも武装勢力の手に渡った。

03_20231009072401

・イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ハマスと「戦争状態にある」としている。

・イスラエル軍はガザ地区への空爆を実施。パレスチナ当局は、イスラエル軍の報復攻撃で約230人が死亡したとしている。

・パレスチナ側の犠牲者には、武装勢力のメンバーも含まれる。

・イスラエルの報復を恐れる一部のガザ地区の住民は、イスラエルとの境界付近の自宅から逃れている。

すべての写真の著作権は著作権者に帰属します。英語記事 Today's attacks in pictures

| | コメント (0)

より以前の記事一覧